表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた  作者: ひまなひと(ご飯食べ隊)


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1597/1633

1596話

 3戦目のうち、2対1で有利な状況だ。このまま、勝ってもいいし、負けてもいいだろう。休憩時間中にスマホをチラッと見ると配信を始めてから、1時間半が経過している。


 こんなにも時間が経っていたのだった。集中していたことであっという間に時間が経つ。勝敗が決まったとしても、問題はなさそうだ。負けるとすれば、見たこともない攻撃で負けるくらいだろう。


 ほとんどダンジョンに潜る時は一緒に潜っている。スキルや戦い方の知らないことはほとんどない状態だ。


 休憩時間が終わり、4戦目が始まる。ゴブリンが中央に立ち、銃を上に構える。そして発砲と同時に戦闘が始まった。


 ライトボールを土魔法で覆ったものをわざわざ目の前で作り、放つのだった。対策ができていないのであれば、これで攻めると考えているのだった。


 婆娑羅は手に持っている槍を上下を入れ替える。持ち手の方を振ることで、石を叩き横に弾くのだった。土を手元に戻しつつ、ライトボールは婆娑羅の方に飛ばす。槍を飛ばすことで簡単に対処するのだった。


(同じ失敗を繰り返すことはやらしてくれないよねー)


 戻した土を、ね合わせ1つの塊にしてから、胸ポケの中に入れる。簡単に使う奇襲用の武器だ。アースジャベリンを正面から放つ。婆娑羅は横に動くことで回避をするのだった。


 その回避をされると同時に追撃はせずに、地面に転がす。そして足元に魔法を2つ設置し、後ろに下がるのだった。その立っていた位置を迂回するように婆娑羅は動き出す。


 トラップへの警戒は基本だ。似たような戦い方を何度もしているのだから、警戒されるのは仕方がない。婆娑羅の槍は空中に浮いており、奇襲をしてくるのも時間の問題だ。それよりも槍から放たれる魔法の警戒だな。


 背中に背負う槍が光り出すのだった。視覚的にも強調されている。となれば奇襲をするタイミングはここになる。マジックバッグに手を入れ、結界の刻印をしている魔石5個を取り出し両手に3つづつ分ける。そして、四隅に投げ最後の2つを空中に投げることで全身の防御をするのだった。


 四角錐の結界ができ、守りが硬くなる。バリアよりも距離を短くできるため、最適解だろう。空中に浮いていた槍は、振ってくることはなく予備動作もなしに魔法を使ってくるのだった。


 キンッと魔法が当たるよりも先に結界に当たる音がなる。俺の背後に1体の魔物が存在してるのだった。マリアが持っているものと同じもの。影の魔物だ。だが、マリアと違うのは見た目だ。


 武士の見た目をしており、甲冑を着ており刀を装備している。その刀での攻撃が当たった音だったのだ。


 これにプラスして魔法だ。流石に耐えることはできないだろう。そう判断してか、魔法の方はシールドを出すことであらかじめ防ぐのだった。光には光をぶつけるのがいいのかもしれないな〜。


 婆娑羅は正面から走り出し、左右は槍が飛んでくる。四方が囲まれた状態だ。影の魔物は何度も結界に攻撃を仕掛けていることから、結界に使われている魔力が削られていく。


 結界を破壊するとしても、爆発系の槍を放つことはできないだろう。一番攻撃力が高いのはその系統の槍になる。だが、視界が悪くなることを考えると、その選択肢は無くなるのだった。遠距離で視界がなくなった時には負けている。


 婆娑羅はどうして負けているのかの復習をした結果、「視界が悪い時に負けている」その考えに至ったのだ。行うのは自分の槍での突き刺しだ。手に持っているユニーク武器の槍を使って蒼炎を作り出す。そして、それを突き出すことで結界を破壊しようと考えているのだった。


 あの武士や左右から飛んでいる槍は全て囮だ。婆娑羅が近づき、転がっている1つのボールを踏みつけるのだった。土操作が発動し、土が大きくなることで婆娑羅の足に絡みつくのだった。


 投げたタイミングは結界を作る時だった。四隅に投げるのは地面を転がすように投げ、上に投げる時に土操作で作った塊を取り出し、同時に投げていたのだった。


 背後で武士が刀を振り下ろすタイミングで結界を解除する。受け止められなかった威力はそのまま地面に攻撃をし、刀が地面に刺さるのだった。その無防備な体をしている武士に発勁を入れることで、吹き飛ばすのだった。


 横からすれ違う槍は俺の上を通っており、飛んでくる魔法はシールドで防ぐ。婆娑羅が正面を押さえることで対策を取るための結界の強制解除をさせる。


 突き刺しなため、行動範囲が狭まれているため何かしらの行動を俺は余儀なくされるだろう。槍から逃れるために背後に逃げようとも武士がいる。そして左右には槍があることから、逃げやすい方向は上となるのだ。


 だから左右で挟もうとするのをブラフとして、本命は逃げようとしていた足を狩るのが目的だったのだ。この作戦は結局のところ、1つの動作のタイミングが遅れると全てが失敗する。


 魔力を使うため、魔法は最終戦闘までに取っておくつもりだったのだろう。その最後がなかったのが残念なことだ。必ず勝たないといけない場面に出し惜しみはダメだろう・・・。


 この戦いは俺の勝利で終わるのだった。影の魔物を出す条件を満たすのが、背中から光を出して影を伸ばすのしか手段がない。それが戦闘をキツくしているのだった。マリアと同じことをされると流石に警戒をする。警戒がしてほしくないのであれば、他の方法を考えるべきだっただろう。

誤字脱字があればしていただけると幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ