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ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた  作者: ひまなひと(ご飯食べ隊)


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1592/1633

1591話

 マリアの方は一旦休憩になり、婆娑羅の方を観察する。スケ3が防戦一方だった。婆娑羅の槍には、一部だけ属性付与されている状況になっている。それが厄介だったのだ。先端に属性がついているため、体の近くに入ることで、属性ダメージを受けないように動く。


 だが、棒に属性が付与され、先端の属性は消えているのだった。魔力制御能力が向上したことにより、その行動が実現されている。そして、属性付与を一部に制限することで、今まできつかった魔力消費量が格段に下がり魔力に余裕が生まれるのだった。


 スケ3はその槍を左側でクロスさせた剣で受け止める。もちろん属性をつけることで、破られないように対策をしているのだった。残った4本の腕に持っている剣が振り下ろされる。


 槍から一瞬手放し右後方に動き、左手で槍を取ることで攻撃を避けつつ槍を回収する。避けてからは槍の穂先に近いところを持ち直し、残りの部分は腕で隠す。そうすることでスケ3から槍の長さがどれくらいなのか見えないのだった。


 婆娑羅が攻撃を仕掛けに走る。真っ先に行うのは足払いだった。近づきながら槍をなげ、再び握り直すことで長さが元に戻る。その一瞬のうちに変わった長さを生かしての薙ぎ払いだった。だが、スケ3は避けずに攻撃を受けた。


 流石にこれはやられたかと思いきや、生き残っているのだった。足首から1本の腕が生え、その手には短剣が握られている。その武器で槍の攻撃を受け止めたのだった。スケ3に一旦終了の合図を出す。


 winner婆娑羅、不戦敗スケ3といった感じだな。次々と武器が追加されるのであれば、婆娑羅もいろいろな槍を使って大道芸のように操りながら戦うはずだ。スケ3に伝えていなかった俺が悪い。


 足への攻撃に対して、スケ3が取ることができたのは避けることか持っている剣を地面に突き刺すことで槍の進行を妨げるかの二択だ。その避けることを前提としているため、上半身を完全におろしていなかった。


 まあ、受け止められたのだから意味はないか。本来であれば、避けるはずだ。そのため、避けた先にすぐさま突きや振り上げができる状態になっていた。爪の甘さはどちらも同じだ。


 どちらも準備運動は終わったのだろう。婆娑羅はマジックバッグから数本の槍を取り出し、スケ3は腕を生やし斧を装備する。完全に暴れるモードに入っているのだった。婆娑羅の方は全ての槍を出していないことから本的ではないだろう。


 だがスケ3の方は、2本の腕で使うことができる斧を持っている。

「はーい、中止中止!」

 その間に入り込むのだった。


 大剣でない分まだ確実に殺しにはきていない。()()だ。戦っている最中に本気を出されるとめんどくさいからな・・・。爆弾とか投げられて近寄ることができないうちに倒すこともできるだろう。


 そんな爆弾を出されてみろ、防御ができなければ殺しかねない。で、スケ3の体をよく観察していると爆弾が1つ装備されている。装備箇所は背中だ。しかも数本の腕で覆うことで外からは見えにくい状況になっているのだ。


 大きく武器を振り、遠心力で背中を見せつける。そして、近寄ってきたところを爆破だ。なんて良い(ひどい)作戦なのだろう。まあ、止めていてよかった・・・。


 人間との関わりが低いことから、どこまで力を出していいのかがわかっていないスケ3だからこそ、起こってしまう問題だった。


その後は問題なく配信が終わる。その次の日のことだ。マリアと俺は向かい合っているのだった。

誤字脱字があればしていただけると幸いです。

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