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ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた  作者: ひまなひと(ご飯食べ隊)


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1583/1633

1582話

 ヴァンパイアとマリアの近接戦闘が始まる。マリアは背後にライトボールを作り出し、すぐに奇襲の判断から実行ができるように準備をしている。


 ヴァンパイアの方は短剣の鎖部分を手に持ち、それを振り回す。攻撃範囲の増加だ。左手に鎖を巻き付けることで固定している。そして、右手に持っている鎖を右から左へと薙ぎ払うのだった。このタイミングでライトボールが爆発するのだった。


 影が伸び、ヴァンパイアを覆う。その背後に影の魔物が召喚された。だが、ステータスの違いが大きかったのだった。召喚された影の魔物は距離的に影の魔物からの攻撃がギリギリ届くかの距離だ。


 その条件は、ヴァンパイアが攻撃を警戒して止まることが第一条件となっている。ヴァンパイアは止まらずにマリアに近寄る。そのため、影の魔物を召喚しても意味がなかったのだ。


 飛ばしてくる鎖の薙ぎ払いを盾で受け止めようとするのだった。だが、狙いは違う。マリアの盾は短剣ではなく、鎖を受け止める。


 鎖が盾との接面を起点として、絡みつくために周り始めるのだった。それが狙いだった。短剣がマリアの体に突き刺さろうとしている。鎧にガリガリと切り傷が入るだけで終わるのだった。だが、盾を手放すことになる。


 盾を持っておらず、メイスだけを装備している状態で勝つしかない。ヴァンパイアの方は飛ばしていた鎖を手元に戻しつつ、さらにマリアに接近するのだった。影の魔物の召喚は消されている。これが勝負の鍵になるだろう。


 鎖の意味がないと判断したのか、手元に戻ってきた右手の短剣と合わせることで槍を作り出す。すぐさま突きを繰り出し、マリアはその攻撃をメイスを両手で持ちにかえる。そして棒部分を当て押し出すことで槍の方向を変え、攻撃を防いでいるのだった。


 基本的に後ろに下がりながらの戦闘だ。ジリ貧と言っていいくらいだ。ここで、ヴァンパイアの方が槍を大きく上に振り上げ、地面に叩きつける。振り上げたときは早かったが、振り下ろすまでに少し時間が空く。おそらくドーピングが切れてきたのだろう。


 その時間の間にマリアが後ろに下がることで振り下ろしを避け、地面との衝突を確認すると同時に前に出るのだった。狙いは槍だ。槍を踏みつけることで動きを封じ、至近距離からライトランスを当てようとする。


 間に合わず、マリアの足は槍によって貫かれるのだった。


 槍の穂先は地面に残っている。だが、その地面に残っている穂先は槍とは繋がっていないのだ。一時的に分離させ新しく穂先を作り出していたのだった。踏んだ感触を残すことで槍の攻撃はないと思わせる。最高に卑怯な技だ。


 マリアは無理やりライトランスを放つのだった。命中にその命中したところを基準とし、爆破を引き起こす。両者ともに距離を空けることでダメージを減らすのだった。そして、マリアは自分にヒールをかけることで傷を治そうとする。


 いつもよりも多くの時間をかけ、傷を治すのだった。吸血鬼の血が体の中に入ったことで、再生力が落ちたのだ。吸血鬼の方はつけられた傷が、じっくりと回復していく。マリアよりも重症だった傷が、同じくらいの速度で完治するのだった。

誤字脱字があればしていただけると幸いです。

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