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ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた  作者: ひまなひと(ご飯食べ隊)


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1581/1633

1580話

 マリアのダンジョン攻略の配信を始めてすぐに37階層まで移動をする。そして、38階層を攻略していこうとなっていた時だ。例のあの精霊術師のオークが相手だった。


 仲間のオークを生贄にし精霊魔法を使ってくるが、それを避けつつオークを殺す。カラスの方が厄介だっただろう。精霊術師なことから、近接戦闘には弱くどちらも優秀なマリアにとって何も苦行ではないのだ。


 問題なくクリアをして39階層に到達する。だとしても、敵はゴキブリだ。巨大なゴキブリなことから虫嫌いのマリアは婆娑羅を盾にして一向に進もうとしない。


「やれ」

「はいはい」


 婆娑羅にとってもゴキブリはそれほど得意ではないのだろう。そこを揶揄われるのはあまり気に食わないはず。だから、ここは俺が攻略するしかないのだ。


「呼び寄せるから、みたくないのなら後ろを向いててね〜」


 キラープラントを通り道の左右と中央に植え付け、成長と魔物化をさせる。その匂いに釣られたのか、ゴキブリが飛んでくるのだった。カサカサと飛んでくる壁や天井を動く個体や背中の羽を広げ、飛んでくる個体もいる。


 その全てはキラープラントにより捕食され、胴と体が切断されていくのだった。魔物に対して命令を下し、食べたものは消化をせずに吐き出させている。そのため、かじっては捨て、かじっては捨てを繰り返すことでより効率にゴキブリの駆除をしている。


 足音がなくなったことで、婆娑羅とマリアはこっちを向くのだった。そして振り向いた先には宙に浮いたゴキブリのちぎれた頭が存在している。


 ゴキブリの頭をむ属性の魔法であるマジックハンドで持ち上げていたものだ。戦いには使えないが、悪戯いたずらをする上では最適な魔法だ。


「きゃー!!」

 というマリアの高い悲鳴が上がったことに満足をした時だった。婆娑羅がそのゴキブリに殴りかかったのだった。その飛ばされた頭がカランカランと音を立て地面を転がる。その顔は般若だった。思い出したくのないほどだ。


 ゴキブリは動くからだめで、止まっていれば問題がない。そんなことを考えているのが婆娑羅だったのだ。止まっている死んだゴキブリなんてただの置物だ。そのため簡単に払い除けることができる。少し血の気が引いてしまった。


 食事をしているキラープラントにさらに成長をかけ、種に戻し奥地へと向かうのだった。今回はたまたま飛んで行ったと説明をすることで受け入れられたが、今度やると殺されるだろう。


 この作業を3度ほど繰り返し、40階層に辿り着くのだった。この階層は手を出すことはないだろう。だがいざとなればアシストができるように準備をしておいた方がいい。それだけは確実なことだ。


 最後のボス部屋にマリアたち一行が突入していくのだった。

誤字脱字があればしていただけると幸いです。

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