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ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた  作者: ひまなひと(ご飯食べ隊)


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1554/1633

1553話

 さて、マリアの順番が来たことだ。作戦の変更点だが、基本的にはカースウエポン主体で攻めつつ、コボルトを使う感じだな。カースウエポンは後から投入するとして、まずは基本的にコボルトから行くか。オークで盾を張っても良さそうだな。


 マリアから手振りの合図がくる。鍛えていた力を発揮するのであれば、立体的に攻めるか。コボルトを25体召喚し、ゆっくりと先に向かわせる。そして、カースウエポンを25体召喚するのだった。


 8体ずつのカースウエポンは、真っ直ぐ進ますことはせず大きく迂回をさせることでマリアの視界から外れるようにして動かす。残りの17本は、コボルトの上付近の空中を飛行しながら近づけるのだった。婆娑羅と比べ、敵の数が少ないことから、距離は短めになっている。それが吉と出るか、仇と出るか。


 距離がまだあることから正面からカースウエポンが飛んできていることがわかっている。地面スレスレを左右を挟むようにカースウエポンが飛んでいるのだが、そっちの方はまだ気がついていないようだ。上に向くことはやっぱりダメだな。視界が減るのが大きい。


 コボルトよりもカースウエポンを壊すことに集中するようだ。気力探知で反応しないのが大きいだろう。ここまで嫌がらせをした戦術を使ってくる魔物はいないだろう。カースウエポンの破壊が終わると同時に、コボルトの殲滅が始まるのだった。


 もう決着も近いな。マリア近くの空中には、カースウエポンが浮いている。時間差だ。カースウエポンはまだ到達していないという考えが出てくるのだろう。それが原因で周囲への視界の配慮がなくなる。だから、周囲をカースウエポンで覆われることになったのだ。コボルトに急激な加速を命令する。


 積みだな。と言いたいところだが、少し爪が甘かった。マリアの視界の隅にカースウエポンが映ってしまうのだった。人間は、動くものや異物には敏感に反応してしまう。そのため、動いたカースウエポンに気が付き、顔を左右に振ることで位置を確認するのだった。


 コボルトは完全に視界から外れ、大体の予測で魔法を放つのだった。だが、見ていた時よりもスピードは格段に上がっている。そのため、コボルトが通り過ぎた場所に魔法が命中するのだった。


 そして、襲ってくるカースウエポンを顔を動かし情報を獲得しながら、魔法で撃ち落としていくのだった。最近している360°全方位の的当ての効果だろう。その練習の効果が出ているようで何よりだ。だが、止まっている的に対して攻撃をするのが基本だ。


 そのため、何発も魔法を外している。直線上に詰めてくるものは簡単に当てることができるだろう。だが、全てのカースウエポンがその行動をするわけではない。左右に動くものも混じっている。その判断がまだできていないのだった。着弾の確認もせずに視界を外していく。


 それにより16体のカースウエポンは、10体までにしか減っていないのだった。視界を隠されない限りは何とかなるだろう。性格が悪い人であれば、俺の視界を隠すように魔法のミスをして、カースウエポンの命令系統を消すはずだ。


 それをしてこないのだから、まだ性格はいいのだろう。もっと非情になってもらわないとな〜。

誤字脱字があればしていただけると幸いです。

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