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ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた  作者: ひまなひと(ご飯食べ隊)


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1549話

 婆娑羅がマリアにタブレットを渡している。


「で?お前が立てている企画ってなんだ?」

「制限時間付きでドロップで戦闘するやつ。立てたでしょ?」

「あーあれか」

「そう、あれの修正案って感じ」


 肉を食ってから、ジンジャエールで油っこさを流し込む。

「個人で使うのをやめて、スケルトンに持たせようと思ったわけ。・・・ハラミ美味うま注文しといて」

「自分でしろよ。で、大量の武器は何に使うんだ?」


 充電器に突き立てられたタッチパネルを取りながら質問への回答をするのだった。

「くじ引きとかで、武器の取り合い?最初案で、ダンジョンでドロップを集めるのを消した感じかなー。・・・アイス頼んだ?」

「いや?」


 マリアの目の前にはアイスが置かれるのだった。最初から(しょっぱな)デザートの民だったか。流石に婆娑羅も少し引いている。


「選ばれた武器をスケルトンに装備させて、命令で行動させる感じ。それで競わせようかなーって考え中。それを次の(配信の)時に確認したいかな?」

「確認したいものは?」

「前衛職と後衛職での指揮の仕方の違い、経験の差での指揮系統の変化の2つ」

「次も参加するかわからないぞ?」


 後輩二人のことだろう。

「まあ、参加をしなくてもどちらかがわかれば十分でしょ」


 魔法が禁止されていることから、スケルトンがそう簡単に死ぬことがなくなる。さらに気力強化はさせないことから、斬撃もない。あの前回の交流試合よりも安全面は高いだろう。


「明日は、その検証をするからよろしくね」

「何回くらいする感じだ?」


 婆娑羅も魔法の訓練をしたいのだ。そう聞くのは仕方がない。

「最低1回、最高3回できれば十分かな」

「了解」

「他にも聞きたいことある?」

「特にないな」


 肉を食べてはアイスを食べるという、甘いしょっぱいの無限ループをしているものがいた。よくそんな食べ方をできるものだ。まあ、口には出さないけど。注文していたハラミや牛タンが届く。それを焼こうと網の上に乗せていた時だ。


「あー。参加者にもよるけど、優勝賞品はどうするんだ?」

「んー、スキルブックってのはほぼ確定だけど悩み中。今欲しいもの何かある?」

「ユニークスキル?」

「無理、あったら自分に使ってる」

「それなら、バフ系統はどうです?」


 黙々と肉とデザートを食べていたマリアが口を挟むのだった。

「バフかー・・・。5階層程度の力だけど大丈夫そう?」

「オークからのドロップが無難だろうな」


 力が上がるスキルも、防御力が上がるスキルも腐ることはない。そのため、ずっと役に立つスキルでもある。レベル10まで行っていたらどうしよう?という気持ちはあるが、まだいっていないだろう。


「力と防御、どっちがいいと思う?俺は力派」

「うちも力」

「同じく〜」


 なら力の能力が上がるスキルブックでいいだろう。とりあえず、周回はいるな。と他の雑談をしながら、焼肉を食べていく。


 そして、最終的な家計は3万円だった。クレカで一発だった。領収書とレシートを受け取り、外に出る。少し肌寒く、熱により熱っていた顔が冷たい風に当てられ冷めてくる。


「ゴチになります」

「んじゃあ、解散するかー。明日もあるし」

「そうだな」


 と言いつつも、マンションの方向は同じだから帰り道も同じだ。そして、解散し次の日になるのだった。

誤字脱字があればしていただけると幸いです。

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