154話
そのモンスターはオークリーダーらしきものだった。あれでソロなら無理をせずに倒すことができそうだ。もしかするとその進化個体の可能性もあるので注意がいるな・・・。氾濫元の階が11よりも上だというのがわかっている。いざとなれば悪魔召喚も視野に入れておくか・・・。今持っている中で唯一のユニークスキルだからな・・・。
いつものメンバーを召喚しておく、それにプラスしてのオークリーダーだ。これで力量を測るつもりだ。同じオークリーダーであれば普通に戦うだけで勝つことができる。だが、リーダーの上だった場合が問題だ。もし肉体的進化をしていれば、ナイトかその次のジェネラルぐらいか?ありえなくはないがキングまで行っているかもしれない。
こうなってくると職業もわからないので、全てにおいて警戒をする必要がありそうだ。学校用の靴ではなく、戦闘用の靴に履き替え外に出ている通路から飛び降りる。もう3階の建物から飛び降りても無傷になっていることから、もう大丈夫だろう。目的は死者を出さずに勝つことだ。今は遠距離攻撃に対応するための灰狼がいない。その役目は部長にしてもらおう。
「行け、オーク」
その掛け声のもとにオークが進み出した。近づいて、殴るそう思っていたのだが、殴ろうとした腕は、切り落とされボタっと地面に転がった。そのまま左手で攻撃をしようとしていたがその腕も切り落とされ、そのまま殺されてしまった。
だが、この間に刀を取り出すことができたのだが、正直制服となると動きにくい。しかも火事にしてはいけないから一番レベルが上がっている火魔法を使うことができない。一旦普通に攻撃を仕掛けてみるか・・・。
コマンダーに指揮をしてもらい。俺と騎士で攻撃を始める。幸いなことに鈍感?だった。と言ってもオークリーダーよりかは早かったので攻撃をする前に殺されてしまった。それだけの話だ。戦っていると、その弱さがわかってくる。ゴブリンの短剣よりも遅いように感じる。
騎士とのコンビネーションより、少しずつではあるが切り傷が増えていく。だが、問題が一つあったのだが、その切り傷が小さい。防御力が高く、攻撃をしても傷が最小限で済んでしまっている。刀に魔力を通してもその傷がわかりやすく大きくなるということはなかった。
正直今は時間稼ぎとしようかな・・・。下手すると負ける。連絡は入っているだろうから、自衛隊の人とかがやってくるまでは温存しながら戦うことにするか。
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