1547話
やるとしても20階層か?19階層の魔法剣士のゾンビから武器を集めることにはなるだろう。それか、あらかじめ武器を大量に用意して、取り合いをさせるか?くじ引き形式でするのも面白そうだ。とりあえず、武器を集めないといけないからな〜。
「ちわーっす。生きてるか?」
「何もしてなかったら生きているだろ」
コメント欄的にも大丈夫だろう。イベントに行かないのか?と書かれたコメントが目に入る。
「残念イベントの階層には行かないよ。ってか行くなって言われてるからね〜」
強いのであればさっさと次の階層に行ってくれってのが理想だろう。1〜10階層のイベントダンジョンの場合、まだ15階層をクリアしていないものに割り当てられるのだ。それか今の登録者数が少ないものだ。
配信のネタにもちょうどよく、ダンジョン側もボケに回ってくれるためツッコミを入れやすい。それにより登録者を稼ごうという算段だ。そのため、俺たちは参加を禁止されている。
「今回の目的は企画を考えているから、その下準備って感じ。今日のすることは、19階層の蹂躙配信かな?カメラマンの人はどっちについて動く?」
カメラマンは婆娑羅を選ぶのだった。魔術師と白狼を召喚し、カメラマンを守るように命令を出す。
「とってくる本数でも競う?1時間後にこのあたり集合で」
「勝った方は?」
「晩飯奢る」
「吠え面をかくなよ」
銃ゴブリンを召喚し、準備の合図を鳴らせる。パンッ!銃声が鳴りスタートの合図を出す。開始と同時に反対方向に走り出し、離れるのだった。
コボルトを召喚し、ドロップの回収を命令する。白狼はとっておくべきだったな・・・。白狼の足の速さで、ドロップの回収を効率化すればよかった。まあ、婆娑羅の素早さについていくとなれば、白狼の方が都合がいいか。
光魔法で向かってくるゾンビを殺し、すぐに敵を探しに動く。召喚獣にドロップの回収はさせるが、戦闘に参加は流石にダメだろう。ズルとか言われる。だから、戦闘以外で使うのだった。
魔法を撃ってから探すのでは効率が悪い。そう考え、右手にショットガンを左手にサブマシンガンを装備し、弾を光属性に変更する。
近寄ってくるゾンビにはショットガンを当て、少し離れた敵であればサブマシンガンで狙い、こっちに引き寄せる。近寄れば、サブマシンガンの命中率は上がっていく。それにより効率化ができるのだった。
厄介だったのは、大剣を持ったゾンビだった。大剣を持っていることで攻撃面積が減る。それにより弾丸が当たっても、体に当たらず大剣に当たり殺すことができない。そんな問題が起きるのだった。そして、わざわざ近寄り防御を崩してから攻撃をする必要があった。それがめんどくさい。
40分が経過する。ゾンビを殺すのを辞め、ドロップの回収をするのだった。回収が終わるとゾンビを殺しつつ、元の場所に帰り出す。ちょうど1時間で元の場所に到着した。それは婆娑羅も同じだった。
互いに手に武器を持っていない。持っているのはマジックバッグの中だ。この状態で勝利を確信することはできないのだ。
誤字脱字があればしていただけると幸いです。




