1540話
最低限で殺そうとするから、失敗しているのだろう。15階層だから、魔力も少ない。そのため、セーブをして魔力切れの対策をしている。何もいうことはないな。それが考えであるのなら、俺の考えを押し付ける必要はない。
マリアのところにカースウエポンを追加するのだった。俺の方でもカースウエポンを飛ばしつつ、白炎魔法で撃ち落としていく。タイミング、距離感、偏差を確認するためのものだ。地面に寝転がりながらでもできるいい訓練だと思う。
途中で魔法が消えるな・・・。魔力消費が大きいから、持続能力が低いのか?魔術師になった時には解放されるか。
スピードと火力に魔力を振っている。そのため、持続時間が足りず近距離での戦闘に使うことになるのだった。測らずとも騎士の黒炎は本来の力を発揮していたということだ。魔術師になった時には魔力を多めにこめ、持続時間に魔力を振る。そうすることで問題を解決できるのだった。
のんびりと眺めつつ、重労働をしているマリアの近くにいるゴブリンを見ているのだった。1〜10までの数字とカースウエポンと書かれたホワイトボードを上げる作業をしている。ある種の筋トレだな。
そしてキャラがぶっ壊れたアポロの周りには、首輪をつけられているコボルトが5匹にまで増えている。婆娑羅のコボルト殺しはまだ続いている感じだ。・・・コボルトの姿を視界から外すのだった。コボルトの召喚をキャンセルし、5体の同じコボルトを召喚するのだった。
復讐心に燃えるコボルトは、アポロに襲いかかる。
「ふせ」
その一言でコボルトは地面に転がり、腹を見せる。しっかりと教育がされているようだ。当のコボルトは何が起きたのかわかっていないようだ。潜在意識にまで教育がされてしまったのだろう。・・・かわいそうな子たちだ。
再び首輪をつけられ、引き摺り回されているのだった。顔は抵抗しているが、体は抵抗していない。喜んで散歩をしているのだった。・・・なんか魔法使いよりも、捕縛用の武器で戦う方が強いように思えてきたんだけど。鞭とか手錠で戦うことを推奨してみるか?
視聴者も変な扉を開かないことを切実に思うばかりだ。別のコボルトに変えてみると、マジックバッグから土を取り出し、足を絡めとるような動きをするのだった。マジックバッグに土を入れる作戦を実行していたのか。
1つ潰すことになるけど、実践的だし効果はある。・・・普通にソロでも戦うことができそうな能力になったな。
マリアの方は苦戦中だった。ゴブリンが声に出さないことで、ゴブリンが上げているホワイトボードを見るという作業が追加される。それにより、見る→魔法を作る→狙いを定める→撃つという工程が必要になる。さらにカースウエポンが追加されたことでこれを探す作業もいるのだった。
そのため、集中力が切れてくるとカースウエポンに魔法が当たらないといった問題が発生し始める。まあ、休憩だろう。
「集中切れてきたなら休憩しなよー」
婆娑羅の方にオークを追加しつつ、コメント欄を見ているのだった。
誤字脱字があればしていただけると幸いです。




