1538話
さて、配信の準備と行きたいところだ。予定の人数は変わらず、2人のようだ。片方が新人できた義手の人、もう片方は同じく土操作を行う人だ。名前は記憶から抜けている。まあ、挨拶をした時に聞けばいいだろう。
「やあ、おふたりさん。魔法のレベルってどれくらい?」
「何を求められているのかによります」
「とりあえず命中力で動く的に当てれるか?ってところから」
緊張しているのか、言葉が硬いな。もっと柔らかくしていいのに。
「それならできます」
「そっちの方は?」
「ふ、不安なので確認をさせていただけると・・・はい」
能力にどれくらい信頼を置いているのかの確認が終わった。結構自信があるようで安心だな。
「とりあえず、コボルト撃ちを5セットからかな?配信が始まってからでいいからゆっくりとしていてね」
配信が始まるまで30分程度の時間がある。婆娑羅とマリアの能力チェックは終わっているからすべきことは変わらない。婆娑羅と同じようなコボルトの的撃ちから、ゴブリンに降格する可能性もあるな。
土操作の攻撃方法って発想力だしな・・・。どう教えればいいものか。そんなことは置いておくとして、白炎魔法の能力チェックからだ。ボール系の魔法のみ使うことができるのが今は欠点なところだ。まあ、誰もが通ってきた道だ。そうなるのは仕方がない。
白炎を出した時には輝き、火というよりも電球に近い。熱を持っていることから、蛍光灯とかその辺りだろう。的に当てても特に問題はない。普通のファイヤーボールと同じだ。ただ、異なっているのは、スピードだ。
火魔法の火力を持ったまま、スピードが上がる感覚だ。いいとこ取りみたいな感じだろう。通常のライトボールであれば、スピードはあるものの火力は少ない。反対にファイヤーボールであれば、火力はあるがスピードがない。そんな互いに持っている欠点を補い合っているのがこの白炎魔法だ。
本質的に強いのは爆破をさせた時だろう。どちらとも魔法に爆破の属性をつけた時に凶悪な性能になる。その2つが交わっているのだ。爆発時の火力は大きなものになっているはずだ。まあ、するとしても魔術師になってからだ。だから、今は検証することができない。
とりあえずできるのは魔法のレベルを上げることだけだな。ただ、黒炎と違って、焼き尽くす性能だけを見れば、向こうの方が上だ。焼き尽くすの反対派癒すことだと考えていた。そのため、当たったものを回復させる的な魔法だと考えていたのだが、予想と外れてしまったな。
とにかくスキルレベルが上がれば、より役に立つだろう。先頭に組み込むことができるのかが問題だな。今までの火力は、火魔法と光魔法でどうにかなっている。だから、それほど必要であないだろうと思ってしまう。
レベル上げをしていれば、必要かどうかがわかるのだった。15分間的に向かって魔法を撃ち続け、配信の準備をするのだった。
誤字脱字があればしていただけると幸いです。




