1529話
その宝箱の中身は太めの注射に種が1つ入っているのだった。あの触手の種だろう。いらないなー。
「いるか?」
「いらない。ここにあっていいの?」
あり得る話をするのなら、邪神や外の世界の神とかその辺りの存在だろう。人類の異形化を推奨しているようなものだ。なんらかの介入があったのだろうと適当な考察をしておく。
宝箱の中身はそれだけだった。そして配信が終わるのだった。とりあえず、目的だった50階層をクリアする目標はクリアできたのだからまだいいだろう。地下にあったのは本物で、地上にあったのは影武者だったとか?
異形化しているのだから、成り代わっていたのだろうか?それを使って効率的に魔物を倒すことができたとか?可能性の話だ。教皇のような存在であれば、封印して弱体化をしてくれるとかあったのかもしれない。クリアできたのだからこれでいいだろう。
「よくも囮に使いやがったなー」
「そっちの方が効率が良かったから?」
「理由は聞いてねえよ」
まあ、勝てたんだし大丈夫でしょ。もっといいスキルブックがあれば良かったんだけどな・・・。宗教国家となれば、大司教や教皇のスキルブックがあったか・・・。やらかしたな。もっと探索をしてから殺せば良かった。35階層みたいにランダムな可能性もある。
ほぼ100%でランダムだろう。やらかしは予想以上に大きいのだった。
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ifルート:地下探索後に異形と戦う
地下に捉えられていたのは教皇だった。そして教皇から上に陣取っている存在の正体とそいつがこれから何を行おうとしているのかの全貌を聞かされる。そして教皇と共に戦闘を始めることになった。教皇の能力はヒーラー、デバッファー、バッファーこの3つの能力を使うのだった。
教皇と共に上ろうとしていた時には、地響きがし神父は完全形体になり体から触手を生やす。そいつの狙いは教皇の力だった。その力を手に入れるために教皇に攻撃を仕掛ける。(ターゲットが教皇に集まっている状況)数分の時間稼ぎをお願いされた。そして、時間いっぱい稼ぐことができると、教皇はデバフを行い触手を封印した。
チャンスが訪れ、一斉攻撃をすることで殺し切るのだった。牢獄に入れられ、やせ細っていた教皇は最後の力を使い、死んでしまう。そして、懐から大司教のジョブブックをもらうことができる。これが本来行われるシナリオだった。
いわゆるシナリオスキップを行っていたのだった。シナリオスキップによる難易度上昇だ。さらに分岐点はいくつもあり、常にウェルカム状態で何もしなくても街の中に入ることができた。そして暗殺するルートあれば、兵士だけで異形を討伐するルートも用意されていた。わざわざ、難易度を上げる行動をしていたのだった。




