表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた  作者: ひまなひと(ご飯食べ隊)


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1529/1633

1528話

 婆娑羅の反対側方向に立ち、シールドの上に乗っている。婆娑羅が放った魔法に追撃を与える立ち位置だ。婆娑羅から光魔法が放たれ、異形を巻き込みながらダメージを与える。そして、異形が婆娑羅に気がつくのだった。触手の半分が婆娑羅に向き、残り半分が兵士に向いているのだった。


 婆娑羅は即離脱をし、大きく離れる。触手が攻撃するために伸びた。これにより本体を守る触手がなくなるのだった。その隙間を狙い、三発の弾丸を放つ。


 ダン、ダン、ダンと連発される弾丸は、触手の隙間を通り抜け、本体の足に当たる。頭はガッチガチに守られているため、当てることは100%不可能だ。ズボンを貫き、動きが止まるのだった。一発の弾丸が本体に当たり、残りの二発は地面に刺さる。異形化したことで耐久値が大きく上がったのか?


 そんなわけがなかった。弾丸がはじき落とされる。そこにあったのは小さな触手の群れだった。その触手たちで弾丸を受け止めたのだった。だが、命中はしたな。


 地中から弾丸が飛び出し、本体の両足を貫く。追尾弾だ。油断大敵とはこのことだ。本当は最初に当たった時点でダメージを入れるつもりだった。予備の作戦は重要だな。


 数本の触手を呼び戻し、それで倒れそうになる体を支える。周囲の触手を地面に突き刺し、地面をひっくり返すのだった。範囲攻撃だ。さらに触手を縮めることで圧縮し反動をつける。


 本体が血を噴き出した。反動に体が追いつけていないとのことだろう。触手が筋肉を刺激しているのか?繋がっていることから痛みが通っているとかだろう。


 反動をつけて飛び上がるのだった。狙いは俺だ。飛び上がってくると言うことは飛行能力があるってことだよな。


 見た目はでかいだけの蝿だ。小さい方がうざいよね〜。土魔法ではえ叩きを作り出し、振り下ろす。重力に逆らうよう跳んでいる。そのため、飛び上がるスピードは減少していくのだった。空気を足場にして動くことやシールドを足場にするとかができれば変わっていただろう。


 蠅叩きにより、地面に叩きつけられる。だが当たる瞬間に体を触手で覆うことでそのダメージを無効化するのだった。その本体への触手の進行が早まっているようだ。刺されたところから首や顔にまで広がっている。そこまで行っているのなら、内臓とかにも到達しているはずだ。


 時間の問題だな。その地面に叩きつけられた異形は再び触手を圧縮し、宙に浮こうとしている。

(脳みそまで侵食されたか)


 そんな溜めをしているあなたにプレゼントです。落石だ。その異形の真上に岩が造られ、落とされる。もう避けるのか?それとも受け止めるのか?偉業が選んだのは受け止めることだった。


 耐久力勝負と行こうか。落石の上にさらに落石を追加する。上に重なり、重量を上げるのだった。そして土操作で結合し、落ちないようにする。異形の足が支えきれなくなり、地面に突き刺さる。そこに地面を削るように、婆娑羅の蒼炎が放たれた。


 岩石に押し潰されるか、蒼炎で焼かれるかの二択となる。選ばれたのは蒼炎だった。その蒼炎により本体が焼かれていく。まだ出口が現れていないため、信仰の対象が残っているのだろう。


 土を消してみると、本体だったものは消え宿主の無くした触手はシナシナにしおれているのだった。形が残っているだけでもすごいことだろう。


 触手が生き残っている可能性を考えたが、これでその可能性は潰れた。なら、残っているのは地下になるな。教会跡地の地面に魔力を流していく。魔力が十分に行き渡ったのだろう。地面そのものを崩落させる。


 空いていた空洞に上から土砂が降り注ぎ、地下にいたものは生き埋め状態になる。数分後には出口がでてくる。それと同時に動いていた兵士たちは、人形のように動きを止めるのだった。ボス戦がこれで終わった。その扉を通ると宝箱が設置されているのだった。

誤字脱字があればしていただけると幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ