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ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた  作者: ひまなひと(ご飯食べ隊)


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1518/1633

1517話

 35階層に足を踏み入れる前に思い出した。

「婆娑羅〜、俺たちを使ってもらうって言ってた話どうなったの?」

「あ、忘れてた・・・」

「まだ始まってないんだし、伝えてみれば?」


 婆娑羅がマリアに伝えにいく。

「ピンチになったら引くから、大丈夫だって」

「クリアはできるでしょ、魔力は満タンだし」


 クリアはできても周回はできない。そんな予測が立っているのだった。


 フィールドはいつもと変わっている。それは、野外戦闘になっていることだ。そして防衛対象は背後にある門だ。馬が地面を踏み、蹄鉄を鳴らす音が響き渡る。その大群は砂埃を宙に巻き上げ、存在を表す。敵軍のお出ましだ。


 まずは騎馬部隊の突進から始まる。馬以外は見当たらない、距離が離れているからだろう。馬の上には人がのている。人の見た目をした魔物だ。そのため、殺しても罪にはならない。まず話さないのだから、罪を意識する必要はない。


「来たぞ」


 門のところまでシールドで上がり、遠くを見渡す。巨大な生物はいないが、攻城兵器がいくつかある。守りとして入った方が良さそうだ。

「精霊よ、その恩大なる力を私にお貸しください」


 そのマリアの呟きと共に水の大精霊が久しぶりに召喚される。数分の溜めが発生する。その間に気にするが近づいてくるのだった。そして大精霊が波を引き起こすのだった。空中から塊とかした水が落下し、波が造られる。その水全てが、やってくる軍隊を押し流した。ひらけた土地だからできる方法だ。


 1mを超える波だ。全ての馬や人間を薙ぎ払い、押し流す。出現している魔物を全て薙ぎ払うのだった。マリアは魔力切れ間近でふらふらとしているのだった。卑怯な技と言っていいだろう。


 まあ、クリア扱いだ。・・・これでいいのか?そんな不安が出てくる。波や人間により持ち込まれた攻城兵器は破壊され、後衛の人間も波に押し流される。流石は大精霊だな。魔力消費が多すぎて真似をしたくない。


「クリアおめでとう」


 再現性はあるが、連続性がない。ボス戦だからこそできる戦い方だな。ちょうど2時間くらいか。今回の主役であるマリアも魔力切れだ。

「終わっておく?」

「そうだな」

「終わりましょう」


 ってことで配信が終わるのだった。もっとギリギリの戦闘をすると思っていたんだけどな・・・。あれは強すぎるわ。自分の能力を強くせずに精霊を探す人が多いわけだわ。


「これをするのはレアな人だけだから、真似しようとしない方がいいよ。範囲攻撃だから仲間も巻き込むよ」


 カメラにそう告げておくのだった。そして、配信が閉じられる。

誤字脱字があればしていただけると幸いです。

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