1511話
魔法の練習をさせつつ、婆娑羅は小さな魔法を作るように頑張っているのだった。そして、その日の配信が終わるのだった。しばらくはマリアの訓練の時に婆娑羅も練習をするのだろう。いい魔法の訓練方法はあるのだろうか?コメント方がよく知っているのだろうから、今度聞いてみるか。
その次の日のことだ。マリアの訓練ついでに婆娑羅も一緒に訓練をすることが決まったのだった。と言ってもマリアの方は訓練することがないだろうと思っていた。だが、大きさの調節やスピードの調節をし始めたのだった。・・・昨日の配信を見ていたな。
適当な的を用意しつつ、各自トレーニングをやらせる。その間に
「コメント欄よ、コメント欄よ。今あなたの脳内に直接語りかけています。いますぐネットにある魔法の能力を上げるとされているトレーニング方法を挙げるのです」
コメントが流れていく。一旦締め切る
「的を一列に並べ指定された枚数を撃ち抜くという訓練方法は、いまいちだな。」
おそらく決まった硬さ、厚さのものが連続しているのだろう。訓練の意味がわからない。どれだけ貫通できるのかをみる訓練ならわかるのだが、指定する意味がわからない。
「この訓練って何の意味があるの?」
コメント欄は、硬さをすぐに見極め、貫くためと書かれているのだった。いくつも書かれているのだから確定だと考えていいだろう。
「それの訓練としての意味がないんだけどな・・・」
全て同じなら作業になってしまう。だから意味がない。これの改良型をするのがいいか。
「他は、曲射の訓練か。当たったかの判断がめんどくさそうだな」
訓練内容は想像しろとのことだろう。壁の裏に的を用意して曲射で撃ち抜くと言った感じか。ありだけど、精密性はいらないな。曲射は範囲攻撃ですべきだと思う。だから、必要はないな。極限までに小さい的の中心を撃ち抜くと言った意味がわからない訓練も存在している。
そのほかにも、長距離を当てる訓練や爆破といった副次効果を狙う訓練もあるようだ。することは決まったな。
「婆娑羅はそのまま訓練続行。マリアの方を変更するよ」
「はい!」
的の硬さや上下の高さをバラバラにした的を魔法で用意するのだった。
「これを撃ち抜いてね。あ、全部一回ずつね」
これが本当に硬さを即判断して撃ち抜く訓練だろう。まあ、裏技として高火力で撃ち抜けばいい。だが、魔力が持たないから、ぎりぎりに制限する必要があるのだ。
これに制限時間をつけていくと、高さを即判断して撃つという速射の訓練にもなる。数字を適当に割り振っておけば、空間把握能力も上がっていくだろう。そこまでは段階的に足りないか。
「あっ・・・」
貫通しなかったものが出てきたのだった。ぎりぎりを狙うからだ。
誤字脱字があればしていただけると幸いです。




