150話
そんなこともあり、今年1回目の初笑いならぬ初ダンジョンだ。新年早々怪我をしたくないと考えている人が多くいるのも事実で、10階から人がほとんどいない。いるのは、あのナンパをしていた男のパーティーや鎧を纏っている人が率いているパーティーなどがいるぐらいだ。
新年の挨拶に行かなくていいのだろうか?大人が多い中、俺のような子供がいるのは珍しいらしい。いつも通り注目を浴びているのだが、お面をかぶっている。そのため、あまり気にはならない。逆にお面のせいで注目を浴びていると考えればいいのだ。
そしてやってきた11階。いつも通りゴブリンを狩ろうと思っている。レベルを上げるためにここにきている。もうすぐ、あの3体のレベルが50レベルに達するところだ。そのため進化が気になっている。どのように進化をするのか、それとも別の種族に進化をするのかが問題だ。
今のレベルは3体とも48レベルになっている。そのためうまくいけば今日中に、もしダメなら明日にも進化ができる。この新年を機に両親にこのゴブリンたちのことを話したのだが、ふーんといった感じだ。その時忘れていたのだが、動画を全部渡していたのを忘れていた。
もう知っていることなのに今更?のような顔をして返されたのだが、今思うと恥ずかしい限りだ。
目の前にゴブリンがいる。ちょうど現れたのだが、異質だ。今までのゴブリンであれば、近接戦闘系の武器を持っているのが多くても全て、少なくても3体はいるというのが現状だった。だが、目の前に現れたゴブリンは全員が遠距離武器だった。
弓が3体、魔法使いらしき杖が3体合計6体だった。近接攻撃ができない状況の中どのようにして戦うのかが見たいところだ。もしかしたら、バグってこの敵が生まれたのかもしれない。もしこれがバグであれば、氾濫が近いのかも・・・
流石にないとは思っているのだが、都市伝説で氾濫が起きる時はモンスターがバグるといった都市伝説が存在している。そのため不安になっている。いざとなれば気配を殺す系のスキルをフルで使い筋肉痛確定のスピードで逃げるつもりだ。
その際すれ違ったり、ぶつかりそうな魔物は軒並みスルーすることになりそうだ。そして、この6体のゴブリンとの戦闘だったが、アイスランスで弓1体殺してもらい。その隙に魔術師のファイヤーランスを放ち杖を狙ってもらう。そして俺のファイヤーウォールだ。壁を高くすることで合流を防いでいる。もしここを通ろうとするならば、火傷をしてから通ることになる。さらに無理に攻撃をしてこようとしても、フレンドリーファイヤーを起こすリスクも上がる。
そのため最高な魔法を作った。その後も狼の魔法が溶けてしまうので使い物にならなくなったりしながらも殲滅することができた。
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