1507話
案件配信が終わるのだった。一応使えるのがわかっているのだから、次はあの初心者組で実践をしてもらう方がいいだろう。
「終了〜。ってことでちょっと連絡入れてくる」
運営にレイピアの案を送りつけ、即座に戻ってくるのだった。
「何か、面白そうな配信案ある?」
「うちに聞くなよ。そうだな・・・ルールをつけて戦闘をするとか?」
「お〜それあり!戦闘場所は前のイベント会場あたりでするか。・・・いっそのこと配信で企画会議でもしてみる?」
配信者がおすすめのゲームや配信でして欲しいことを募集するような感じだ。どんな配信をしてもらいたいのかを聞くのがいいだろう。ずっと似たような戦闘を見せられても飽きるだけだ。
「本当に思いつかなかった時な」
それをするだけで、1回分の配信を使うことになる。使うのなら本当に困った時にするのが正解か。
「武器チェンジをしてみるとか?新しい戦い方を思いつかせる的な感じ」
この辺りしかできないだろう。会社として何か企画を立てて、それを行うのでもいいがレベル差がなー。出来レースほどつまらないものはない。最初の方の影響で、力関係が離れ過ぎている人とのコラボも禁止された。
「これ!って案が思いつかないな」
「また、思いついたら適宜メールをくれ」
「了〜解」
解散し、家に帰るのだった。色々メールが来ている。1つ目は、テレビへの出演依頼だ。不参加とメールを打ち込む。そして2つ目は、防具の案件依頼だった。同じ系列の防具会社が案件として投げてきたようだ。してもらいたいことは、防具の性能チェックだそうだ。もちろん販売も兼ねているため、弱すぎるのは良くない。
・・・ドロップ限定で戦うとかはどうだ?一日目に決まった時間と指定された階層で戦い、ドロップの武器を集める。それで戦う。・・・これでユニーク系の魔物を引き当て、ドロップに変わった時の絶望ってやばいな。
案としては面白く、見ていてドキドキもするからアリだ。勝利の予測はドロップで判明してしまうからな・・・。そこだけが最悪なところだ。どの階層で戦うのかも検討がついていない。穴が空いている企画だな。
一応思いついた案として婆娑羅にメールを送った。
案件の確認だ。防具の性能チェックだが、方法が書かれていない。これが怖いところだな。どんな感じにチェックしますか?と質問のメールを送る。返信が即返ってくる。その内容は、「敵の攻撃を受けること」だ。戦う階層の指定は?15階層らしい。防具関係の説明書の写真が送られてくるのだった。
・・・素材は、コボルトの皮だ。オッケー。キャンセルだな。15階層の魔物の攻撃を受けることができないのは確実だ。トレントの樹皮で作ったダンボールみたいな装備の方が強そうなまである。
弱そうだな。ある意味トラップだ。参加できません。と返信をした。ダンボール装備での攻略配信ってしている人がいるのか?そう思い、調べてみると普通にいた。ダンボールで全身を覆い、武器だけが通常の人が配信をしていたのだった。
面白がっているようだが、普通に可哀想だなとしか思わない。面白装備での攻略もありだな。面白装備を見つける必要があるけど。ドロップだけでの戦闘ってのはありだ。これは進めてもいいかもな。
誤字脱字があればしていただけると幸いです。
十月二十日程度の予定




