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ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた  作者: ひまなひと(ご飯食べ隊)


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1506/1633

1505話

 ということで、次の日の配信時間になる。


「本日は〜、案件だー」

「前回も案件をした武器工房さんの提供でお送りさせていただきます」


「その武器がこちら!」


 台に乗せられ、重ねられていた布を取り除く。そこにあるのは短剣と剣だった。

「これどっち?」

 どっちでもいいようだ。


「婆娑羅好きな方選んで」


 その言葉のすぐに婆娑羅は動き出し、短剣を選ぶ。そして俺は剣を取るのだった。


「何階層からする?」

「あー・・・10階層からでいいんじゃね?」


 前回失敗したのが10階層だった。耐久値が上がった証明になるのは、この10階層を攻略することで証明になるだろう。


「じゃあ、俺は5階層かな〜」

「そっちの依頼はなんだ?」

「毒の検証かな」


 毒の入っている小瓶をチャプチャプとゆらす。武器にはその小瓶を入れるための穴が空いているのだった。カチッと音が鳴るまで小瓶を押し込む。これで準備ができたのだろう。5階層のボス部屋に入る。


 そして剣を作動させた。すると先端に向かって毒が吸い寄せられ、剣先から毒が溢れ始めるのだった。毒がなくなるのが制限時間なのだろう。ポタポタと水滴が手の上を流れ、地面に落ちていく。


 剣で切り裂き、オークを解体しながら殺すのだった。

「使いにくそうだな」

「うん、普通に使いにくい」


 ポタポタと毒が皮膚を通っているのだから、通常であれば毒に感染していることになる。この時点で使い物にならない。あとは時間制限もある。


「使いにくいところと、改善案を2つ挙げていこうー。まず1つ目、攻撃の時に瓶を狙われたら意味がないこと。その状況を説明する必要はないよね。剥き出しではなく、蓋をできるようにする?って感じかな?これをすると残り残量が分かりにくいという問題点もある。けど、安全面を取った時にはそっちの方がいいと思ったよ」


 戦闘中に残量がなくて、毒が使えませんでした。とかは良くない。だから、使う人にとって残りの毒の量を知りたいのは当然のことだ。この配分が難しいところだ。


「2つ目、ずっと毒が出続けていること。まあ、毒武器なんだから仕方ないという面もある。専用の解毒剤が必須って感じかな?作られているとは思うけど。これなら条件付きで毒を出すとかでもいいかな?例えば、剣を突き刺したときに毒を注入するって感じ。蚊のような仕組みかな?剣とかじゃなくて、レイピアとかいっそのこと吹き矢でも良さそうってのが感想かな。このことは配信が終わってから説明するね」


 レイピアであれば鞘の奥、剣先の部分に毒がつくような場所に設置しておけばいい。突き刺しや皮膚を切り裂いたときに、毒が入り込むのでもいいはずだ。吹き矢であれば、刺さった時に微量の毒を流し込むとかになる。けれどこの仕組みは想像できない。可能か不可能ではなく、案だからね。


 あと、作ろうと思えば、レイピアは作ることができる。だから、配信後にいうのがベストだろう。ここで言って、完成するまでに他社に作られてしまったとかは良くない。改善点はここであげる。というのが正解だ。


「普通に毒入り小瓶を入れるホルダーが欲しいな。あと、この瓶だけでも売れそう」


 小瓶の中に毒ガスを入れるのでもいいし、投擲武器としても利用できるだろう。売れるかどうかは知らないけど。毒関係の武器はあまり開発されていない。だからうまくいけば売れるだろう。

誤字脱字があればしていただけると幸いです。

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