1502話
そのスケルトンの集団にいる軍師とスケ3に散開の命令を出す。嫌な予感がした。だが、そこまでではなかった。蒼炎の槍から放たれる魔法は最初は圧縮されていたものの、瞬時に膨張し巨大なものになる。それが届き得るものだった。
婆娑羅の残りの魔力量はどれくらいだ?多くても二回か?
土以外の魔法の解放だ。ライトジャベリンを発動させる。威力を上げてもいいか。着弾と同時に爆破するように設定したライトジャベリンを放つ。蒼炎を解除し、槍で叩き折るのだった。折られているのだから、着弾判定にはならず爆破は起こらない。
気力操作か・・・。すっかり頭から抜けていた。
魔力を削ることばかりを考え、気力のことが頭から抜け落ちていたのだった。
魔力形質変化も追加だな。黒く濁ったボールが宙に浮いていく。婆娑羅はそれを警戒してか、動くことはないのだった。そして、宙に浮いたそのボールは破裂をし、細かい粒になる。その粒が婆娑羅に襲いかかる。
槍を回転させつつ、魔法を防いでいくのだが、その防ぐことの行為自体が敗因だ。槍により弾かれた魔力は、地中の中に吸い込まれていく。地中に吸い込まれていく魔力により、最初に放った土のさらに下、リングの部分の使用が可能になる。
土から手が生え、婆娑羅の両足を掴む。さあどっちを選ぶ?魔力を防ぐ?それとも掴まれている腕を切除して、脱出か?婆娑羅が選択したのは、槍で魔力の残骸による攻撃を捌くのだった。さらに魔力が地面の中に溜まっていく。
人体解体マジックになるかな?婆娑羅の周囲の地面が持ち上がり、体を覆い隠す。正方形の状態だ。ガリガリッと槍で壁を削っている音が聞こえる。さっきよりも槍の範囲を狭めた。それにより威力が一番高い薙ぎ払いを警戒する必要がなくなる。
スナイパーライフルを浮かせていく。そして、箱の周囲を囲むのだった。さらに銃の隙間を埋めるようにカースウエポンが飛んでいる。銃ゴブリンを二体召喚しサイドを取らせる。これで横からの上下左右からの攻撃は可能だ。
まあ、ギブアップだろうな。土の壁も硬めにしている。それにより、破壊すらできないはずだ。・・・殺しに使うなら、毒を流し込むのでも良さそうだな。毒系の花でも作るか。密閉された空間で毒だろ?もう死は時間経過で決まるようなものだ。
種を埋め、そこを起点としてこれと同じトラップで密閉空間を作り出す。その中で花が咲き、毒を撒き散らすような感じだ。
ガリガリと音を立てていたのが次第に小さくなっていく。流石に時間切れかな?面白かったー
箱に仕立てていた、人体解体マジック用の箱を開くのだった。正直、箱が完成した瞬間に勝ちは決まっていた。アイアンメイデンのようにしてから、針を突き刺せばいいだけだ。流石に罪のない人に行うのならよかった。
険悪になりたくない。この理由により、アイアンメイデンはなかったのだった。扉が開いた拍子に、婆娑羅が倒れるのだった。酸欠だ。密閉された空間で、槍を振り続ける。酸素がなくなるのは当然のことだ。
・・・酸素を吸う植物を作ってもいいな。酸素を吸って一酸化炭素を排出するとか?ありだけど、俺にまで被害が来るからなしだな。いい戦闘をすると、面白いアイデアが出てくる。どうせ、これからも戦闘があるんだ。もっと成長していかないとな・・・。
誤字脱字があればしていただけると幸いです。




