133話
ドロップだが、ゴブリンがもっていた剣が1本で、残りが目玉だった。しかもキレイなビンに入っており完備されている。これは錬金術で使用されていて、目薬になるらしい。正直使いたくはないが、効果は高いと口コミで有名になっているようだ。
そのほかにもゴブリンの素材がこの階からドロップする。例えば睾丸なんかもそうだ。精力剤になるらしい。触りたくないのでそのまま捨てることになるのだが・・・。だが、ここに肉もドロップで追加されたらしい。だが、美味しくないので市場には流れていない。そのため、まだ見たことがない。
そんなことを考えながら次のゴブリンを見つけた。6体で、弓が2体、短剣、武器なし2体、剣2体といった感じだ。しかも、武器なしのうち1体は通常ゴブリンかな?1回り小さい個体だ。さらにそれだけで終わればいいのだが、荷物持ちまでさせられているようだ・・・。
今楽にしてやろう。そのゴブリンはガリガリで何も食べていないようだ。と言っても荷物を持つだけの筋肉はもっている。先ほどと同じようにファイヤーランスを飛ばす。数が多くなると制御が大雑把になってしまう。方向は決めることができるが細かい操作ができない。
今回は短剣持ちを真っ先に狙った。動きが早くなると考えると、めんどくさいからだ。予想通り素早い身のこなしだ。そのため、今回は魔力の温存というか、さっきの戦闘で無駄に使い過ぎてしまった。そのため今回は5本で狙いを定めている。
避けられているが、その避けるのも時間の問題だ。地面に当たらないように動かしているので、消えることがない。ついには木まで追い詰めることができた。そこへ助けようときていたのだが、スピードが足りず、おいて行かれている。
諦めたのか、武器を捨てた。そして、そのファイヤージャベリンに貫かれて死んだ。残り5体だ。今回は空から狙ったので方向はバレていない。皆が背を寄せ合って警戒している。もしここに魔法職がいたならばそれを一番初めに狙うことになっていたのだが、そんなことはなかった。
遠隔で地面にアースジャベリンを設置し空に向けて飛ばす。それに一瞬で気がついていた剣を持っていた2体が回避をし無傷に、そして弓が足に怪我を負い1体にまで減り残り3体だ。
ここからは、あのメンバーに任せてみるか・・・。あの大蛇との戦闘後、何やらパーティーとして動く練習をしていたようだ。そのためその力を見せてもらおうと思った。と言っても死んでもらいたくないので、減らしてから戦ってもらう。
コマンダーたちは予想をできていたのかあまり表情は動いていない。騎士が一番くやしそうにしていたぐらいだ。それに釣られて狼も悔しそうにしていた。そんな姿を見て
「戦闘狂にならないよう教育しないとな・・・」
そう決心するに至った。
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