119話
次の日になった。昨日帰ってから狼のレベルを確認したのだが、氷魔法のレベルがまた上がっており、アイスジャベリンを使うことができるようになっていた。そのため今日のオーク狩りの効率は段違いに上がっていくに違いない・・・。
オークの階層にきている。見た感じ、昨日の半分以下の人数がこの階層に集まっていると思う。アイスジャベリンは、オークの体を貫通すると同時にそこを凍らせているように感じる。そして、貫通したそれは壁に当たると同時に砕ける。硬さは、アースジャベリンよりは柔らかい。だが、その特殊効果が強い。アース系は魔力を込めると硬くなるだけだ。
そして、凍って血流が流れなくなってからの壊死は大体20分後から始まる。そのため、長期戦闘においてはこの作戦は有効だと思う。また、ウィンドジャベリンは、貫通力が高い。だが、耐久値が低いため壁に当たる前に消滅してしまうのがダメだ。大きい敵になら、多く展開し蜂の巣にできるのだが数が多い相手なら使えないな・・・。
顔を貫通させながらそんなことを考える。次の敵は武器持ちだ。その武器が何かによって戦い方が変わってくると思っている。今回は大剣だったので、それに向かって魔法を放つ。もちろんガードされるのだが、武器にもダメージが入っていく。その結果武器が破壊された。
その際に貫通した魔法が、オークの腕を飛ばす。だが、その手は左手だったことからあまり効果はないと見た。そして、素早い足によって背後をとっていたウルフによるアイスジャベリンにより、背中に突き刺さった。今回は貫通することがなかったが、もし貫通した場合、その攻撃に対処しないといけなくなる。それは反対がわに立っているものだ。
当たる前に発動者の意思で消すのが一番いいのだが、戦闘中となればそんな配慮は消える。そのことを頭の隅にでも置いておかないといけない。これが俗にいうフレンドリーファイヤーになるのか・・・。
このことがあるから、基本的にパーティーは一定方向からのみで戦っているのか・・・。と納得する。次の魔法のアイスプロテクトの効果が気になっている。もし複合だった場合。この魔法を得るための条件の属性によるものかもしれない。それか、賢さがアップするものかどちらかだと考えたい。
もうそろそろ、オーク肉以外のものを手に入れたいところだ。今日3回目の5階に潜ろうとしていたところだった。入る寸前に嫌な予感がする。なんだか、扉が重い?そんな気がする。最初に戦ってきた人がいうには、いつも潜っていると、イレギュラーボスと会う時には何かしらの違和感がある。そんなことを言っていた。正直信じていなかったが、これがその違和感なのかもしれない・・・。
念には念をと思い、ゴブリンを大量に召喚している。もちろんいつもの3体もだ。
誤字脱字があれば報告していただけると幸いです。
次回:イレギュラーボス降臨!?するか、しないかは作者次第
何を出すかは決まってない!!




