115話
家に帰っている時に、俺の学校の制服をきている生徒の姿が何人か見える。男子の周りに女性がたくさんいる。俗にいうハーレム状態だ。そんなことをするのは基本的に勇者くんぐらいしか、思いつかない。というか今日学校をサボっているのだから今は会いたくない。
今だったら片付けをしている最中だろうに・・・。
「こいつもサボりか?いや首謀者だし、参加しているだろう。あの性格だし・・・」
念の為気配を殺し、横切ろうとしていた時だった。なんだか、目があったような気がする。そのため、その足のスピードが上がる。掴まれそうになっている腕を振り払い、家に帰ることができた。
「隠蔽もかけるか・・・。」
盗賊の職業についていた時にゲットしていたものだ。時間制限はあるものの、その時間までは姿がバレにくくなる。と言う優れものだ。だが、その効果により、味方に自分の位置がわかっていないと言うことや、効果時間が来るまでは切ることができないといったデメリットが存在している。そのため使って来なかったのだが、使うことを検討しておこう・・・。
あとは素早さを上昇させることだろう。それを踏まえると暗殺者でも着くか・・・。レベル1の特典で、気配希釈がもらえる。文字の通り効果は、気配が薄くなると言う効果だ。この持っているものと併用して使うことができる。さらに自分でon、offを選択できる点が一番魅力的だ。
レベルがマックスになると、この気配希釈と一緒に気配殺しを使うことで、バレないように行動をできるようになる。といっても魔法に敏感であったり、匂いでバレることが起きてしまうようだが、これは仕方がない。避ける手段と言っても効果的なものといえば、魔道具になるぐらいだ。そんな値段のかかるものを進んで使おうとするぐらいなら、接敵するのは我慢する。
魔道具か、魔法でバリアは欲しいな・・・。今回の部活の時に使っていたものだ。魔力を込めるとその魔力に応じて、攻撃のダメージを減らしてくれるという優れものだ。しかも、遠距離攻撃にも対応しており、体に刺さることはない。
だが、この魔法を持っている人が限られているのも現状だ。しかも、魔力消費が凄まじくあまり使われていないのも事実だ。それよりも使ってみたいのは、マジックハンドだ。その通り、魔法の手が現れる魔法だ。これに剣を持たせてふり回させることで、攻撃に使える。さらに奇襲もこの魔法でできてしまうのだ。
そのため、魔法の並列化や、この無属性魔法を取りたいところではあるが、その魔法がまだ出てきていないことに疑問を持つ他ない。職業スキルのおかげで自由に職業を選べるものの、この職業は見つけていない。そのため、持っている人が羨ましい・・・。
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