110話
「ダークボール」
そして顔に当てることに成功した。そこから攻撃をしようとしていた時だった。俺の腹が殴られた。それは部長の手だった。警戒が緩んでおり、一方的に攻撃ができると考えていた。その油断が攻撃を受けるきっかけになってしまった。
「油断したねー」
そんなことを言ってそうな口振りだ。痛い、吐き気もしてきた。そしてまだゴブリンたちの戦闘が終わっておらず、続いている。こちらに一歩づつゆっくりと近づいてくる部長。集中力が高まってきている影響か、動きがゆっくりで時間が長く感じられる。部長の目はもう治っている。
攻撃こそ最大の防御、それが俺の考えだ。そのため痛いのを我慢し、攻撃を開始する。明日は元から休むつもりだった。そのため、魔力操作も追加で発動する。剣を投げ飛ばし、その剣を弾いた隙に、特攻する。そして殴ったのだが、それは体ではなく、レイピアだ。
レイピアが折れたそして俺が投げた剣を魔法で拾おうとしているので、それを消滅させる。ここからが魔法との勝負だ。と思っていたのだが、近接戦闘の勝負になった。やはり近接の対策はしているようだ。
掴み合いが始まり、部長との恋人繋ぎだ。そして押し合いが始まっている。そこに俺が出しておいた、アースランスを落とす。当たる瞬間に手を離そうとしていた。だが、それはさせまいと力を入れていた。だが、忘れているものが一つあった。
首元に風魔法で作られている鎌が置かれていた。この状態で魔法を使うと、あのランスがコントロールをなくし、落ちてくる。こりゃーだめだ。
「ギブアップ・・・」
アースランスをキャンセルさせ、消滅させる。経験の差なのか、スキルレベルの差なのか・・・。それがどちらかわからないが悔しさが出てくる。だが、やりきったと言う満足感もある。強い召喚魔物がいたら話は変わるのだろうな・・・。だが、今のところそんな魔物にあっていないので、その自信はない。
反省と、強くなるためにはを考える。声援が聞こえるがそれも聞こえないほど、反省をしている。
「あと30分後で次の試合だよ。」
・・・・すっかり忘れていた。部長との戦闘に集中していたあまりに頭からすっぽりと抜け落ちてしまっていた。仕方ないので、召喚してごり押すか・・・。部長は疲れとかないのだろうか?
部長との戦闘ではあまり魔力を使わなかった。そのため、ゴリ押しもできるように残っている。さらに回復魔法で皆回復済みだ。そのため魔力量以外は完璧な状態で戦うことができる。
誤字脱字があれば報告していただけると幸いです。
部長は強い設定で行きたかった・・・。




