11話
レベル上げをする前にレベルを確認するか。ステータスを開く。
「ラッキー、レベルが2上がってる。」
メイン職が2レベ上がっていたが、サブの風魔法使いのレベルが上がっていなかった。たまにゲームでもある。メインのプレイヤーレベルが上がらないと、そこまでキャラのレベルを上げることができないのと同じか。そう判断しておく。それか経験値が減っているのか?
何やらスキルが獲得できているようだ。どうせ、アサシンとか隠形とかそんな感じのスキルだろう。自覚はしている。スキル確認はめんどくさいから、置いておく。
よし続きと行きますか。重い腰をあげ、短剣を構え音を立てないように慎重に動きながら敵を探す。そのまま、探しながら葬る。ステータスを確認したおかげか、なんだか足が早くなっていたように感じる。これが正しければステータスを見て確認しなければ、適応されないのかもしれない。
あれから3時間だ。15時になるまでスライムを狩り続けた。ダンジョンから出てきた。なんというか日光が懐かしく眩しく感じる。スライムのみでの換金だ。これが何円か次第で、次もスライムで倒すのかを決めるつもりだ。どうせ元は取れているのは確定だ。しばらく行き帰りをするならば、別にスライムでいい。
「64番の方ー」
自分の番号を呼ばれた。結果としては、1800円だった。合計6個だったようだ。バイト約2時間分ぐらいになる。6時間ぐらいしていてこれかー。あの休憩から、あまりドロップがなかったようだ。めんどくさくなって、確認をせず、そのままバッグの中に放り込んでいた。それなら次の階に行ったほうが効率的に金を稼ぐことができそうだ。だが、命を失うかもしれないので、慢心は良くない。
初めてのダンジョンで緊張も相まって疲れてしまった。さっさと家に帰ってのんびりダラダラ過ごすとするか。正直心の中では少ないなと思ってしまう。一人でこのぐらいの額であればパーティーを組んでいたら・・・。いやそうでもなさそうだ。なぜ最初の階を抜けたがっているのかを理解することができた。次の階もごみが多く落ちるようだ。中には臭いのひどいものも落ちるようだ。
電車に揺られながら家に帰る。疲れていたこともあり、眠たさが込み上がってくる。だが、ここで寝てしまうと乗り過ごしてしまうことが確定する。そんな眠気に耐えてなんとか家に着くことができた。今の調子でするにはスタミナが足りない。一人でするのだから、荷物運びや警戒をする必要がある。そんなスキルがあるのでこれからはそれを取ることが目標だな。
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