103話
文化祭当日となった。1位にならなければ、午後からフリー。1位になれば、午後も出ないといけないが部活は幽霊、うーん悩ましいが1位になるか・・・。
ということで会場に到着した。すでに座席は埋まっている。始まってすぐの時には、この席が埋まっておらず、ところどころ空きがあった。そのため、今回のようになれば圧巻だ。と共にプレッシャーだ。恥をかかさずに倒すとなれば、どのように倒せばいいのやら・・・。
武器だと輪切りにしてしまいそうだ。そのため、あの刀は家に置いてきている。ということは今回は魔法とステゴロで戦う。もちろん壊したくないので、マジックバッグも家に置いている…と言いたいがカモフラージュしなければ、狙われかねない物品だ。そのためバッグは常に持ち歩くようにしている。
というか、ゴブリンの2段階進化後相手にソロで戦うとなると必ず負けることになるのでは?ずっといい勝負をする相手ばかりだったので、すっかり忘れていた。
勇者君と当たると負けちゃうよーといっていたので、別に見る必要はないな・・・。飲み物を持って、待合室に向かおうと思う。試合を見にきたのか、冷やかしにきたのかわからないが、自動販売機でタムロしている奴らがいる。普通に邪魔だ。
「退いてくださーい」
とまずは優しく声をかけます。反応次第では物理で行きます。退くことがなく、聞こえているはずなのに無視をしてきました。
「となると、答えは殴ります。」
殴りました。歯が何本か飛んでいったり、腕が折れたりしているが生きていれば問題ありません。そのため、野に返しましょう。蹴りでね。
「これで飲み物買えるー」
上の方にある水をジャンプして、押す。この際に魔力を切っておかないと、天井に頭をぶつけるか、自動販売機を壊しかねない。
と水を飲んでいる時だった。部長と副部長が、急いで走ってきている。
「この辺りで、揉めていると聞きましたが、何か知っている人いますか?」
そう声を張り上げる。何人かがこちらを見ているような気がするので、急いで元の場所に戻ろうとしていたのだが、部長に肩を掴まれた。
「ちょうどいいねー。説明してもらおうか・・・」
その手には少しずつ力が込められている。痛いが我慢をし
「ん、」
そう言いながら外に倒れている奴らを指差す。
「あー・・・」
何やら納得していたようだ。聞くところによると、最近この辺りで悪さをしている奴らなようだ。しかも、あいつらは強くもなく、トップのやつが強いだけの集団らしく、手を焼いていたらしい。
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