表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  作者: 夜府花使
5/6

05 不思議な家と裁判の夢

 時々夢に出てくる家があります。

 その夢を見る度、


「あー、またここか」


 と思ったりします。

 その家はかなり古い洋館で、最低でも3階建て以上みたいなんですが、よく判りません。夢の中の私はその家の外に出た事がない為、外観がどうなっているのかも判りません。

 なんせ、自分のいる二階しか知らない。

 一階にも三階にも行った事がありません。

 自分のいる二階にはものすごく沢山の部屋があり、各部屋に豪華かつクラシカルな家具がついているんですが、自分の部屋以外はものすごい埃に覆われていて、とても住めたもんじゃないって事で。あと、すごく薄暗い。

 でも初めてその夢を見た時以来、なんとなく変化はあるのでした。


 二階は↓だいたいこういう間取りになっていて、


●○○○○

○○○○○


 当初私の部屋は●のところにあったのですが、しばらく前の夢の中で埃だらけだった別の部屋を掃除して、


●○○○○

○○○★○


 ●から★の部屋に移動したんです。

 で、今日私は昼寝をして、久しぶりにその家の夢を見たわけですが、前回に倣って、ちゃんと★の部屋に住んでました。

 そしてその新しい部屋の中に古くさい洋服ダンスがあったので、それを開けてみたところ、なんか、その家の昔の持ち主だと名乗る若造が出てきたんですね……。


「やぁ、やっとタンスを開けてくれたね。何十年ぶりかに娑婆に出られて嬉しいよ」


 って……。


 誰だよお前…。


 で、試しに別のタンスを開けたら、今度は女性が。

 だけど女性は眠っていて起きません。


 若造が


「それは僕の妹だけど、まだ起きる時間が来てないようだ」


 ですって。


「それより裁判が始まるから一緒に行こう」


 なんて誘われて、よくわからない部屋に入ると、そこで裁判が行われていました。

 でも被告席にいるのはでっかくて細長い棺で、中にはミイラがおさまってるんです。

 なんでもこの世で第一号のヨーロッパ人のご遺体だそうで、


「そもそもこいつがヨーロッパに足を踏み入れたから、ヨーロッパにはヨーロッパ人が住む羽目になったわけで云々」


 とよくわからん罪状が読み上げられていました。

 その様子を眺めていたら、傍聴席の人々が、私と一緒にいる若造に気が付いて、


「久しぶりだなぁ」


 と懐かしがる者もいれば、


「ここで会ったが100年目」


 とか言って襲ってくるのとか……。


 よくわかんなかったけど面白い夢でした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ