05 不思議な家と裁判の夢
時々夢に出てくる家があります。
その夢を見る度、
「あー、またここか」
と思ったりします。
その家はかなり古い洋館で、最低でも3階建て以上みたいなんですが、よく判りません。夢の中の私はその家の外に出た事がない為、外観がどうなっているのかも判りません。
なんせ、自分のいる二階しか知らない。
一階にも三階にも行った事がありません。
自分のいる二階にはものすごく沢山の部屋があり、各部屋に豪華かつクラシカルな家具がついているんですが、自分の部屋以外はものすごい埃に覆われていて、とても住めたもんじゃないって事で。あと、すごく薄暗い。
でも初めてその夢を見た時以来、なんとなく変化はあるのでした。
二階は↓だいたいこういう間取りになっていて、
●○○○○
○○○○○
当初私の部屋は●のところにあったのですが、しばらく前の夢の中で埃だらけだった別の部屋を掃除して、
●○○○○
○○○★○
●から★の部屋に移動したんです。
で、今日私は昼寝をして、久しぶりにその家の夢を見たわけですが、前回に倣って、ちゃんと★の部屋に住んでました。
そしてその新しい部屋の中に古くさい洋服ダンスがあったので、それを開けてみたところ、なんか、その家の昔の持ち主だと名乗る若造が出てきたんですね……。
「やぁ、やっとタンスを開けてくれたね。何十年ぶりかに娑婆に出られて嬉しいよ」
って……。
誰だよお前…。
で、試しに別のタンスを開けたら、今度は女性が。
だけど女性は眠っていて起きません。
若造が
「それは僕の妹だけど、まだ起きる時間が来てないようだ」
ですって。
「それより裁判が始まるから一緒に行こう」
なんて誘われて、よくわからない部屋に入ると、そこで裁判が行われていました。
でも被告席にいるのはでっかくて細長い棺で、中にはミイラがおさまってるんです。
なんでもこの世で第一号のヨーロッパ人のご遺体だそうで、
「そもそもこいつがヨーロッパに足を踏み入れたから、ヨーロッパにはヨーロッパ人が住む羽目になったわけで云々」
とよくわからん罪状が読み上げられていました。
その様子を眺めていたら、傍聴席の人々が、私と一緒にいる若造に気が付いて、
「久しぶりだなぁ」
と懐かしがる者もいれば、
「ここで会ったが100年目」
とか言って襲ってくるのとか……。
よくわかんなかったけど面白い夢でした。