第06話 「それぞれの帰宅」
色々とあって、胃が痛い私、赤坂 皆人は、絶賛に困っています…。
ホームルームが終わり、下校となったわけだけど…どこに帰ればいいの!?
もう1人の青嶋さんは、鞄をもって帰ろうとするし。
「ちょっと青嶋さん!どこに帰るつもりなの?」
「ん?自分の家だが?」
まったくこれだよ…分かっているのかな?身体が入れ替わっていることを…。
頭が痛くなってきたよ…。
「このまま自分の家に帰ったら…親たちがビックリするでしょ!?」
「あ、そっか!じゃあー赤坂の家に帰るわ、家の場所を教えてくれよ」
「あーもう!そうじゃないでしょう…」
「はいはい!美沙希ちゃんは落ち着いてね~赤坂くんは考えようね~」
そう言いながら桃谷さんが間に入ってきた…さすがは桃谷さん!
頼りになります~♪
「なんだよー汐里」
「どきっ!?その顔で、下の名前を呼ばれると…何か恥ずかしいね…」
「もう…みんな、少しは真面目に考えてよ…」
「ごめんごめんね~美沙希ちゃん」
みんな軽いノリなんだから…少し泣きたくなってきたよ…。
いじけていたら、俊樹もやってきて…。
「そんなにいじけるなよ、皆人…俺が付いているから心配するなって」
「…うん、ありがとう俊樹」
「…うん、やっぱりお前は可愛いな」
「なっ!?」
またそんなことを言う…辞めて欲しいよ恥ずかしいから…。
そのやり取りを見ていた青嶋さんが近づいて来て…。
「確かに…俺って可愛いよな…赤坂、ちょっと立ってくれよ」
「え!?うん」
私は席を立ち、青嶋さんの方に向かって、直立した。
私の顔をジーっと見つめてきて…すごく恥ずかしんだけど!
その瞬間、私の視界から青嶋さんが消えて…制服のスカートを捲られた!?
「きゃあぁぁぁー!なっ何してるんですか!?」
私は慌てて、捲られたスカートを押さえる、下着が丸見えじゃないですかー!
「…うん、白だな」
俊樹は満足そうに頷く…ちゃんと見てるし、俊樹のバカ!
「うーん、やっぱり自分の身体を見ても興奮はしないもんだな…」
1人で納得をしている青嶋さん…やられた私は何ですか!?…まったく。
何か1人で悩み困っているのに…みんな勝手だし、段々悲しくなってきたよ…涙出そう。
そんな私の姿を見て桃谷さんが抱き着いてくる。
「もう~赤坂くんも翠川くんも何をしているのかな?よしよし、美沙希ちゃん大丈夫だからね~」
「ぐすん…ありがとう、汐里」
「赤坂、てめぇー汐里に甘えてんじゃねーよ!」
「もう!何を言ってるのかな~?」
そう言うと、目が笑ってない笑顔の桃谷さんが、青嶋さんの耳を引っ張り出した。
めちゃ怖いです…桃谷さんは敵に回してはダメな人だ…気を付けよう。
「痛い!痛いって、分かった、分かったから、耳を引っ張るのは勘弁してくれー!」
「もう…すぐ調子に乗るんだから」
そう言って、青嶋さんの耳を引っ張るのを止めた、桃谷さん。
さすがは、青嶋さんの幼馴染みだ…扱いがすごく慣れているよ、すごい!尊敬しちゃう!!
「なぁ?そろそろ本題に入らないか…そろそろ帰らないとやばくないか?」
「あ!?ホントだ!もうこんな時間…もう…赤坂くんの所為だからね?」
「何で、俺の所為なんだよ…汐里」
「どきっ!?そんな真顔で下の名前を呼ばれると…ドキドキしちゃう~」
また話が戻っていく…もういい加減にしてほしい。
ツッコむのは疲れてきたから、ここは無視して話を進めよう。
「もう…話が進まないから、私から提案なんだけど…まずお互いの家族情報の交換しようよ」
「まずは私からね…赤坂家の家族構成は…」
私は青嶋さんい分かりやすく説明をしていく…赤坂家の家族構成は、皆人を入れて4人。
父さんに母さん、そして妹が1人の計4人家族。
「父さんと母さんはおっとりしてるから、まだ大丈夫だけど、妹の華凛には気を付けてね」
「多感な中学生の女の子だから…」
私はできるだけ詳しく説明したのだけど…青嶋さんはとてもめんどくさそうな顔をしている…。
すごく嫌な予感がするんだけど。
「あ~めんどくせーな、テキトーにやっとくわ」
「え!?そこはちゃんとしてよ、青嶋さん!」
「大丈夫だ!何とかなるって、赤坂の方もテキトーにやれよ?うちはそんなに、めんどくさくないから」
また青嶋さんはテキトーに物事を考えているよ…すごく不安になってきた。
でも、一緒について行くわけにもいかないし…ここは信じるしかないかな…。
「まぁ皆人、心配するなって!今日は俺が一緒に帰るから、様子を見ておくよ」
「青嶋もお前の家を知らない訳だしな…俺に任せておけって」
そう言って俊樹は、私にサムズアップして笑顔で答えてくれた…。
何か、すごくカッコよく見えてしまう…なんでだろう、少しドキドキしてしまった。
相手は俊樹なのに…私は少し照れながら。
「…うん、ありがとう俊樹、頼りにしてる」
「やっぱり、お前…可愛いな」
「なっ!?またバカなこと言わないでよ…俊樹のバカ」
「アハハー!」
笑う俊樹を無視して、今度は青嶋さんを説明を聞くことにした…。
「青嶋家の家族構成は、俺を含めて3人だ、親父とお袋だけだ」
「2人は仕事が忙しくてな…帰ってくるのも遅いから、別に相手しなくて良いぞ?」
「以上だ」
「え!?たったそれだけ??他にも情報とか…」
「めんどくさい、お前が考えて勝手にやればいい、2人は俺のこと…関心なかったしな」
全く予備知識もなしに…他人の家で生活とか…私出来ないよ…どうしよう…。
「じゃあ、俺は帰るからな!翠川、帰ろうぜ」
「せめて俺のことは俊樹と呼んでくれよ、その顔でそう呼ばれるとむず痒いぜ」
「まぁそのうちな、汐里もじゃあなー」
「うん、また明日~」
そう言って青嶋さんは、俊樹を連れて教室を出て行った…。
もう…ホントにテキトーなんだから…また胃が痛くなってきた…。
「美沙希ちゃん、私たちも帰ろう?家まではちゃんと一緒に帰るから、ね?」
「…うん、ありがとう汐里、よろしくね」
「うん!帰るまでのに間私からも色々と情報伝えるし、心配しないでね」
桃谷さんに手を引っ張られて、私たちも教室を出ていく…。
これからの生活がどうなるのか不安だけど、元に戻るまでは何とかしなくちゃね!
久しぶりの更新です。
最近、スランプでして…何が書きたいのか分からなくなっていました…。
リハビリで色々と違う話を書いていました(ストーリー無視なイチャイチャ話ですがw)
何とかこの話は終わらせたいですね…更新は遅めですが…ご了承ください。