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僕は、憧れのカノジョ!?  作者: アルシィア
20/28

第20話 「私の決断…幼馴染の気持ち」

それから授業が進み、嫌な体育の授業も終えて…。

お昼休みの時間となった、授業に集中していると…時間が経つのも早い。


私は、早速、自分の作ってきたお弁当を持って、屋上に行くことにした。

教室で、お弁当箱を開けると…みんながなぜか寄ってくるわけで…。

落ち着いて食事もできない…お昼休みぐらい、ゆっくりさせてほしいよ!


屋上へ行くと…もうすでに何人か他の生徒が来ていて…。


「あれ?青嶋さんだ…いつも見ても可愛いな~」


「青嶋さんが、こんなところでお昼を取っているなんて…」


うう…ここでも注目されるなんて…やだな~。

それほどに、青嶋さんの姿は可愛いのだ…注目されるのは、分かっているのだけど…、

いざ、自分が注目される側になると…すごく嫌だよ…人見知りが激しいのに…。

どうしようか迷っていると、後ろから…。


「待ってよ~美沙希ちゃん!」


桃谷さんが走ってきて、私を捕まえてきた!?


「どっどうしたの、汐里?」


「どうしたの?じゃ~ないよ!一緒にお昼をしようと思ったら…急に、いなくなるんだもん!」


「慌てて追いかけてきちゃったよ~あ…疲れた~」


そう言いながら、全力で走ってきたのか?肩で息をしていた…。

私は、桃谷さんのその姿がすごくおかしくなってきて…。


「ふふふ…もう~汐里ったら!」


「あっ!酷ーいよ、美沙希ちゃん~笑うことないじゃない~!」


「ごめんごめん~だって…そんなに、必死に追って来るから~」


「むー美沙希ちゃんのこと、心配だったから来たのに~」


そんな会話を交わしながら、2人して笑いだした。


「うふふ…やっと笑ったね~♪やっぱり、美沙希ちゃんは、笑顔が一番だね~、か~わいい!」


「もう…汐里には、適わないな~」


「うふふ~美沙希ちゃんのことは、全て…お見通しだよ?」


そう言って振り返りながら、ウインクをする桃谷さん…。

ほんとに、コロコロと表情が変わって、私よりも…あなたのほうが、ずっと可愛いです!


「美沙希ちゃん、お昼まだなんでしょ?一緒に食べよ~」


「うん、座れる場所を探そうね~」


そう言って、2人で座れる場所を探す…、一番奥のベンチが幸い空いていたので、

そちらに移動して、一緒に並んで座る…お弁当箱を足の上において…箱を開ける。


「うわ~美沙希ちゃんのお弁当、美味しそうだね~もしかして…手作り?」


「うん、赤坂の家で母さんを手伝って料理をしていたし…家事全般が、得意になっちゃった」


「そうなんだ~すごいね!あっこの唐揚げ、美味しそう~私のこのおかずと交換して~?」


「うん、いいよ、どうぞ~」


私の唐揚げと桃谷さんのミニハンバーグと交換して、それぞれの口に運ぶ…。

うん、良い味付けをしてる…これは参考にしないと…。


「うわ~この唐揚げ、美味しい~♪美沙希ちゃん、料理上手だね~」


「ありがとう~このハンバーグも美味しいよ~誰が作ったの?」


「うふふ…それはね?私…のお母さんなの!」


ドヤ顔をする桃谷さん…そこは、自慢するところではないのでは?

思わず、私はズコっと、こけそうになった…これは…コントですか!?


「私はまだ料理ができないから…そうだ!美沙希ちゃん…今度、料理教えてよ~」


「うん、いいよ~いつでも言って」


「もう~美沙希ちゃん…大好き~♪私のお嫁さんになって~」


そう言って、私に抱き着いてくる…桃谷さん。

私は男なのに…お嫁さん…なのですか?っと、心でツッコミを入れておく。

そんな私たちのやり取りを、周りのみんなから…。


「青島さんと桃谷さんが…ああ…なんて、尊いのだ…」


「なんて…素敵な2人組なんでしょ…心がときめくわ~」


なんか…周りから、変に見られているんですけど…桃谷さんとは、そんなのじゃないし!

後から、噂になっていた話が…桃谷さんがタチで、私がネコって…言われてたんですけど…。

なにそれ!?私は…ニャンコなのですか??意味が分からないよ…。


桃谷さんと楽しくお昼をとった、お昼休みも終わり…午後からの授業が始まった…。

勉強のできる私には、授業が楽しく集中して、先生の言葉や黒板の文字をノートに書き写していく…。

そんな私の姿を見て、周りがざわついている…。


「最近の青嶋さんは…すごくないか?なんか優等生みたいだ…」


「ああ…真剣に授業を受ける姿…なんかヤバいな…綺麗すぎる…」


「前はあんなに得意だった、運動が全く駄目で…でも、なんかドジっ子ぽくて…良いよな~」


みんな…私のことを言いたい放題に話し合ってる…授業に集中したいのに…気が散るよ…。

目立たないように、振る舞っているつもりなんだけど…何かと話題にされている…。

青嶋さんの方を見ると…授業中は寝てばっかりだし…余計に噂になるんだけど!

後で、注意をしておかないと…2人が入れ替わってる…って思われると、非常にまずいし!


私の悩みを余所に、時間は流れていき、放課後となった…。

俊樹…幼馴染であり親友である、彼への返事をしなければならない。

彼の元へ向かい、声をかける…。


「俊樹、ちょっと良いかな?屋上に来てほしんだけど…」


「おう、分かった」


「私は、先に屋上へ行ってるね…また後で」


「おう」


そう言うと、私は、カバンを持って教室を出た…歩きながら色々と考え込む。

自分の中で…まだハッキリとした答えは出ていない…それは、これから出していけば良いはず。

俊樹は、きっと分かってくれるはず…今まで彼との関係だと、大丈夫と背中を押す。


考え事をしていると…いつの間にか、屋上に着いていた。

この時間は、心地よい風が吹いて…寒くもなく、とてもいい気分にしてくれる。

今日、桃谷さんと一緒にお昼を取った、奥のベンチに座り、俊樹を来るの待つことに…。


見晴らしのいい校舎の屋上から、見下ろす街並みは、とても綺麗だった…。

嫌な事も忘れさせてくれる…そんな素敵な景色を眺めていると…。


「またせたな、皆人…」


「ううん、この街並みを見てたら、時間を忘れるぐらいだよ?気にしないで」


「その横顔を…少し見惚れていた」


「もう…俊樹のバカ」


またそんな、ドキッとする言葉を簡単に言う…綺麗なのは青島さんであって、私じゃないのに…。

少し拗ねた顔をしていると、バツ悪そうな顔をして…。


「悪い悪い、隣に座っていいか?」


「うん、どうぞ」


そう言うと、私の隣に俊樹が座る…少し隙間ができるぐらいの距離で彼は座り…、

今の、私たちの曖昧な関係のようだった…。


「あ、そうだ…弁当サンキュー、相変わらず、お前の料理は美味いな」


そう言って、今朝に渡したお弁当箱を返してくれた…。

私はそれを受け取り、トートバックの中に収めた…。

私の料理を美味しいって、言ってくれるのはすごく嬉しい~♪頑張った甲斐があったよ。


「ううん、昨日のお詫びだから、気にしないでね~良かったら…また作るけど?」


「マジか!?最近、母さんが忙しくてな…いつも学食で困ってたんだ」


「それでか…お昼になると、いつもいなくなってたもんね」


「たまに学食も良いが、毎日となると…流石に飽きてくるわ、マジ助かるよ!」


「うん、分かった、自分の分を作るから、手間もそんなにかからないし」


誰かのために、料理するのは楽しいから、また明日から頑張れるよ!

ちょっとウキウキしてたのだけど…話題が尽きて…少し、沈黙の時間が流れる…。

そろそろ本題に入らないと…そう思っていたら、彼から…。


「なぁ、皆人…昨日の返事、聞かせてくれないか?」


「…うん、俊樹のね?好きだ…って言葉、本当は、嬉しかったんだ」


「…」


「でも…それが、どんな気持ちなのか…ハッキリと分からないだ…」


「親友としてなのか…それとも…」


「…そうか」


「それに…私は、まだ青嶋さんのことが…」


「うん、それは分かってる」


「うん、だからまだハッキリとした返事は出せない…ごめんね」


すごく卑怯なのかもしれない…ハッキリと断れない自分がいる…。

俊樹を苦しめるだけなのかも知れない…でも、親友を失いたくない…。

少し涙ぐんで、俯いていると…。


「すまなかったな、皆人…お前を苦しめるだけになってしまって…」


「俺が…気持ちを押さえられなかっただけに」


「だけど!俺の気持ちは変わらない…例え、どんなことになっても…だ!」


「…ありがとう、俊樹」


そう言って、俊樹の方を向いて、今できるだけの笑顔を見せる…。

ごめんね、俊樹…そんな気持ちを込めて…そうすると…彼の顔が近づいてくる!?


「えっ!?…んっ!?」


突然、彼からのキスをされてしまった…軽くお互いの唇をつけるキスを…。

え!?どうして?私は、頭の中がパニックになるのでした…。

ようやく20話まで来ました…良く続いたものだと…w

少しテンポが遅く、ダラダラと書いてる感じはあります(>_<)

反省です…もう少し、展開をうまく書いていきたいですね。


来週は忙しくなるので、日曜だけの更新かも…知れないw

今週は、割と暇だったので、仕事中にも書いてしまいました…ダメですねw

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