表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

13/23

忘れよう

いつも午後のお茶の後は、授業はないので王子と遊んだりしているのだけれど、流石にアレの後でそうもできず大人しく部屋に戻った。



ターニャにさっきの事を聞こうかと何度か迷ったけど、確認するのも勇気がいって結局聞けなかった。


うわの空でお風呂に入って、うわの空で夕食を食べて、うわの空でベッドに入った。

この時間になっても、まだ考えてしまう。



アレは…何だったんだろう…

王子は、どういうつもりで…



わからない。

…ただのじゃれあいの延長線上の弾み、かな…?

うん…多分そうなんだろう。


少なくとも、計画的犯行ではなかった。

王子も凄くびっくりしてたみたいだし。

…一言もなく、逃げ出すくらいに。

私も…めちゃくちゃびっくりしたけど。



これは…アレだ。

犬に噛まれたとか、飼い犬に手を噛まれるとか、犬の耳に真珠とか…

って最後のは違うか。ちょっと色々混ざった。

それはただのオシャレだ。


でも要するに、事故扱いでいいやつだ。

きっと。

うん、そうだ。


よし、忘れよう。

一晩寝てサクっと忘れよう。

そう、忘れるんだ。

あの時の王子の真剣な顔とか、顔にかかった息とか、頬に触れた柔らかい何かの感触とか………



〜〜〜〜思い出すんじゃない!

ぐっすり眠って、全部綺麗さっぱり忘れるんだ!!



ガバッと布団を被って、ぎゅっと目を閉じた。


今日中にもう一話アップします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ