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第8話:滅亡した世界
俺は目を覚ました。
(あれ?じゃあ今までのは夢だったのか…?)
だんだん意識がはっきりしてきて覚醒する。
するとそこは———
「———な…何も無い…?」
そこは昼なのか夜なのか、光は無いはずなのに明るい。
「じゃあ本当に……うっ…」
本当に世界が滅亡したってことか…。
考えただけで吐き出してしまいそうだった。
「でも…なんで俺だけ…?…ッ!
そうだ!ルージュは!?」
ルージュは俺の肩でスヤスヤと眠っていた。
(よ…よかった…。多分一人だったらもっと取り乱していたに違いない)
でも何で俺は生きてるんだ?
普通死んでいるだろう…。
あ…もしかしてパニックになっている時に何かしら言っていたか…?
「き…聞き逃したぁぁ…」
とりあえずこの状況をどう打破するか。
「いや、どうすんねん…」
※零仁くんは関西人じゃありません。
やっとここまで来ちゃ〜。
もうちょいで異世界デビューするよー。