第7話:終焉の音色《アポカリプティックサウンド》
今回シリアスっぽいかも。
シリアスの定義がわからん…。
《装置の起動を確認しました。只今より、起動者への安全装置を付与します》
「やべぇ!ヤバイヨヤバイヨ…!」
『ギュゥゥ!ギュギュギュ…!』
焦りすぎて装置のアナウンスは聞こえていない。
《対象と対象の従者を確認。魔力防壁、物理攻撃無効、環境適応能力、etc…》
《全ての付与を終了。最終装置を起動…成功しました》
《只今より、最終装置を起動させます》
「はっ!!やべぇ、全く聞いてなかった!」
モニターには100%という文字か映し出されていた。
「ど…どうする?プロミ○でも呼ぶか…?嫌ダメに決まってんだろぉぉ…!」
悶絶している最中、外からラッパのような音が爆音で鳴り響いてきた。
「う…ぐわ…う…うるせぇ!なんなんだこれ…!」
『ギュゥゥ…』
はっ!ばあちゃん!
(ここは地下だから多少はましだろうが、外なんかヤバイだろ!)
俺は急いでハシゴを駆け上る。
外へ出ると。やはりうるさかった。
「うわ…」
俺は耳を塞ぎながらばあちゃんを探した。
ばあちゃんは庭に立っていた。
「おいばあちゃん!大丈夫か!?」
ばあちゃんは無事だった。
が。何かに取り憑かれたように空を見上げていた。
「ばあちゃん何見てる…は……?」
太陽が何倍にもでかくなっていた。
しかもそれだけではない。
雹と火が降り注いでいる。
巨大な隕石も降っている。
まだ昼が近いのに空が真っ暗になっている。
竜巻が起きている。
テレビの生放送で津波が起きている。
その津波も鮮血に染まっている。
雷雨が鳴り止まない。
「おいおい…何なんだよこれ…」
その光景は誰もが世界の終焉だと思った。
見惚れていたのもつかの間。
ラッパの音が増えていた。音程の違いからして鳴っている数は“七つ”だろう。
「あ……」
太陽が何倍にも肥大化し、その光が全てを包み込んだ。
ここで俺の意識は途絶えた。
《必要な経験値を獲得。ステータスが解放されました》
《称号:【破壊之神】を獲得しました》
最後に無機質な声が聞こえた気がした。
太陽に呑まれ、焼き尽くされて死んだと思った。
だが俺は目を覚ました。
そしてそこは。
何もない白の世界だった。
やっとここまで来た…。
次は少し遅めに出すかも。