第6話:あっ、間違えて起動させちゃった…。テヘッ☆(やべぇ…)
「す…すげぇぇ…」
そこには沢山のボタンやレバー装置、モニターやらタッチパネル…。見慣れないものが山ほどあった。
パイプも地面へ張り巡らされていた。
その中に——
「——お、計画書みたいなのがあるぞ」
部屋に一つだけある机の上にまとめられた紙の束が見えた。
表紙を見てみるとそこには…。
————“世界滅亡計画書”
「なんなんだこれ…」
内容を少し目を通してみると、じいちゃんのメモがあった。
“俺はこの腐った世の中が全て気に入らない。‘あっち’に居た方が何倍もましだった。
全てを壊すつもりだった。だが自分にも子供ができた。だからこの計画は中止するつもりだった。だがもう既に装置が完成してしまっていた。一触即発。壊そうものならすぐに起動してしまう。だがこの装置は一年で効果が切れるらしい。この計画に前向きの奴等は起動させろと言ってきた。この装置は俺の魔法と‘氷室工業’の魔法と科学を合わせた装置だから、とても魅力的に見えたのだろう。この装置の期限が切れるまで、この装置を起動させようとする者のみに反応する結界を張り巡らせた。そしてもしここに入ってきたとしても‘隠蔽’で見つけられなくしてある。だが自分が忘れるとまずいので特徴だけ書き残しておく。‘赤のレバー装置’だ。この部屋にはそれが沢山ある。これだけしておけば大丈夫だろう。最後にこw@8<×「€〆*」@&○♪3………………”
途中から読めなくなっていた。
氷室工業といえば、工業のトップを陣取っていたものだ。だが約一年前突如として無くなったのだ。
これが関係あるのだとしたら…。
「…」
『…』
一人と一匹は黙り込んでしまった。
「ま…まあ?これが本当だとも限らないしぃ〜?ちゃんと隠されてるみたいだし大丈夫だろう…。なっ!」
『ギュ!』
あれ…今のってフラグ…?
「とりあえず間違ってレバー装置を下げなければいいんだよな」
そう思い俺は何もない壁に手をかけた。
すると…。
ガチャンッ
「ん…?」
そこには何もないはずだった。
だが今は赤のレバーがある。
下に下がっている。
《装置の起動を確認》
「」
『』
「えーと、え〜〜っとぉ」
「テヘッ☆」
…やっちまった。
ちなみに自分も一級フラグ回収者です。
[実体験談]
友達「骨折ってめちゃくちゃ痛いよなぁ…」
カエデウマ「俺、骨たことないんだっ!」キリッ!
〜後日〜
カエデウマ「おはよー…」
友達「おう、おは…ってどうした!その松葉杖!」
カエデウマ「骨折しました…」
その後一切、フラグになりそうな言動は控えています。