第七話
────よし!これさえあれば…夢幻の刀さえあれば、ゆかに勝てる!
あんなことになるとは知らずに。
「…ゆか…なんで、こんなことしたの?」
「…仕方無かったの…」
「?今なんて…」
「なんでもないっ!闇…檻作成」
シャリン。という音と同時に檻が造られた。
「…夢幻の刀なら!えいっ!えいえいえいっ!」
凄い…闇まで切れるんだ…
「?!やめてっ!それで切らないで!!!」
「…分かったよ。もうこんな事しないで…?!なに?!何だか眠くなってきたような…?」
「まろさん。話しているところ悪いですが…この魔法…」
「闇の精霊…ダークだと思います」
「なにそれ………」
なんか…眠…
「まろさん…?!なんで寝て…る…ん…」
「…ここは、家?あれは…夢?」
「夢じゃないですよ」
「ライト!あっ、敬語じゃなくていいよ!」
「そっか〜!分かった!」
「おっけ〜!」
でも、精霊が二人も仲間になって、夢幻の杖・刀を手に入れられたなんて信じられないな…
でも、なながいない!どこいったのかな?2人に聞いてみるか。
「ねぇ、ななは?」
「そこで寝てますよ」
え?あ、ほんとだ。
「良かった〜攫われたとかじゃなくて!」
「でも、これで分かった…闇の精霊ダークスが動き出した…」
「…ダークス…か。ダークスは…どんなことしてくるの?」
「ダークスは…魅了、異常状態追加、闇を操る事が出来るの」
「今、ななが眠っているのはダークスの仕業」
「そうなんだ…あ!もう十時!私学校あるから寝るね。あ、ラミとライトもあるのか。じゃ、おやすみ」
「ふわぁ〜」
あー、眠っ!今何時だろ…えっと、六時半か。そろそろ起きるか。
えっと、みんな起こさなきゃ…
「ラミ、ライト、なな!起きて!」
「おは…ようござ…います」
「おはよ〜う」
「おはようございますっ」
よし、みんな起きた。じゃあ着替えるか。魔女証魔女証…ってあ、なんか変わったんだっけね…
普通にやればいいのか。
「念魔法!髪型セット、着替え!」
ポワッ!ポワワワワ〜って感じになって…着替えた!そして髪型が三つ編みになった!
「凄いですね〜。私もそんなことが出来たらいいんですけど」
「ふふ。念魔法、まじ凄い!でもこれがあれば…念魔法、ライトに自動着替えスキル譲渡」
「はは、そんなこと出来たらいいですね〜。って、え?!わぁ、思い通りの服になった…」
そういえば、学校…ラミとライトは、どうゆう名前で入るのかな?
「あ、そうそう、私は学校では華堂光麗って名乗りますからね。
ラミは華堂風実と、名乗るそうです。そう呼んでください」
「分かった!そうだ、未来予知使ってみようかな?未来予知」
あ、なんか頭の中にイメージが…えっ…?!これって魔物?異世界ものの小説に出てくるような
やつが…あれはダークス?「魔物をこの世界に送り込んでやった。これでめちゃくちゃにしてやる」…?大変!もしかして、恨み買っちゃったかな?
「この世界に魔物が入ってくる!」
「「「えっ?」」」
「未来予知でわかった…」
「そうなんだ…でも、まろなら何とかできる。とりあえず今は、学校って言うのに行く!」
「……そうだね!さ、朝ごはん食べようか」