第六話
「──と、いうことだ。それでは、日直、号令」
「気を付け、礼。」
えっと、一時間目…国語か。あれ、なんか揺れて…る?
ガタガタがたっ!
やばい揺れてる。
「…地震だ!机の下に入れ」
「よし!入っ…た……」
先生が…眠った…?他の、皆も…そうだ、なな!
『なな。大丈夫?』
『うん、何とか。一回そっち行くね。──瞬間移動』
ななが…消えた。ここに来た。瞬間移動凄。
『一応テレパシーで話す。私達だけ起きてるって事は、魔法で誰かがやってる。外の人は普通に歩いてるから、この学校の誰かがやってる。この教室で起きてるのは…あれ、あの子誰?なんて言うの?』
ななの指先が向いている所にいるのは…ゆか、だ。私の、唯一の友達…でも、なんだか違う。雰囲気が。なぜか、背中に羽が生えてる。悪魔の羽が、生えてる。
「ふふふ…まろ。貴方が魔女だったなんて…ね」
魔女証…!変身しなきゃ!
「変身」
「フフフフ…さぁ、私と遊びましょ?」
「鑑定…ゆかの!」
亜衣川 夢叶
Lv50
種族 悪魔
体力20000/20000
魔力1000/1000
スキル 闇を操る
ユニークスキル 闇生成
…やばいっ…勝てるかな?
「まろ…Lv1で私に勝てると思ってるの?」
「分からないけど…やれることだけはやりたいの…!「念魔法」」
ゆかに…ゆかを…縄でまく…
「ふふ、面白いことしてくれるじゃないの…そんなの効かないけど?」
ブチブチブチ!
あ…縄が破られちゃった…どうしよう!
「じゃあ私も行くよ…闇【縄】」
「あ…やだ」
『ヘルプミー!が発動しました。精霊魔法を手に入れました。精霊語を話せるようになりました。』
『まろさんの得意魔法の種類が分かりました。得意魔法・風魔法。光魔法が使えるようになりました。
光・聖が得意魔法になりました。風の精霊が仲間になりました。名前を付けてください。光の精霊が仲間になりました。名前をつけてください。』
じゃあ風の精霊はラミ、光の精霊はライトで。
『ラミとライトが仲間になりました。召喚中です…召喚が完了しました。あなたが消えない限りはラミとライトは精霊界へ帰りません。ラミとライトが学校に転入しました。いとこということになりました。』
凄い…ヘルプミー!のスキル。えっと、この子がラミ、ライトか。
『ラミ、私とななにかかってる縄を切って』
「え?その子たちは…?」
シャリン。
「私たちの仲間だよ。精霊の、ラミとライト」
「せ、精霊…?そんなわけないでしょ?!精霊はあんたみたいな魔女と仲間にならないわよ…!」
「いいえ。私達はまろさん達の仲間です」
「うそ、でしょう?」
「ライト「刃」」
「や、やめ…!!」
どうしよ?ゆかが切られて…ない?
「まろさん。これは悪意だけを切るものです。でも安心はできません。またなにかしてくる可能性があるので。」
「とりあえずありがとう、鑑定」
ラミ
種類 風の精霊・聖
体力 ∞
魔力 ∞
ライト
種族 光の精霊・聖
体力 ∞
魔力 ∞
え、たったのこれだけなんだ…?!
「それと、まろさん、これをどうぞ。『夢幻の杖・剣』です。鑑定してみてください」
「わかりました!鑑定」
夢幻の杖・剣
杖状態、剣状態を替えられる。
この杖・剣は世界一強い。
杖状態の場合
どんな魔法でも使える。次元を作る事も出来る。
剣状態の場合
どんなものでも切れる。次元を切る事も出来る。
やばいもの手に入れちった。