第五話
ピピピピッピピピピピピッ
「んーっ!ふぅ〜」
もう朝か〜。早いなぁ。あれ、今日学校だったような…やば、もう7時半過ぎてる!早く起きないと!
そうだ、今日着る服魔法でやっちゃうか!
「念魔法」
きらきらきら〜
わー、超便利!!着ようと思ってた服着てる!じゃあ、髪型とか…
「念魔法」
きらきらきらきら〜ポンッ!
うわああああ可愛い!魔法超便利じゃん!魔女証持ってこ!杖に着けて…よし!
早く降りなきゃ!
────────────────────────
「お母さんおはよう!」
「まろ、おはよう。ななちゃんの転入手続きしておいたわよ。あれ、ななちゃんは?」
「あ、いない!ちょっと起こして来る」
そうだ、ななは私のいとこ(ということに)なったんだった!
「なな〜おきてー!学校だよ」
「にゃ〜…人化にゃんっ」
ぽわ〜ん
「じゃあなな行くよ」
「はぁい」
〜朝食後〜
「じゃあお母さん、行ってきます」
「行ってきます!!」
は〜、なんか学校久しぶりな気がするな…土日の間に色々あったし。
ゆか、元気かな…?
「まろ、何だか嫌な予感がするにゃ…」
「そんなわけないでしょ。あ、見えた!あそこが学校。うちは学校が近いから便利だよ」
でも、念魔法でワープ出来るのかな〜やってみるか!
「念魔法」
学校までワープ!!
「まろ?何で魔法使ってるの?人前で使っちゃダメって知らないの?」
「うん知らない」
「…」
「…」
「…」
「…」
何この沈黙。
────────────────────────
それで、あの後も無言だったんだけど、ななは先生に連れていかれました。
私は教室に入りました。おはようございますと言いました。無視されました。先生来るまで読書してました。みんなワイワイしてました。なんでそこに入らなかったんですか?って思いました。自分で自分に問いました。答えは…ぼっちだからです〜。え?想像ついてた?私そんなぼっちオーラ出してるの?悲しいな〜(棒)
ガララララララララ、ピシャン
「おはようございます今日は転校生が来ました。ナナさんです。」
「おはようございますっ!私は〜、まろのいとこですぅ。苗字で呼ばないでね。まろのことも私のことも!私との約束!(キラキラ)」
なんか周りのみんな…目がハートだ。確かにななかわいい。(セリフがね)
「あっそれと〜」
「なになに〜」(生徒全員、まろを除く)
「まろのことぼっちにしたら私が許さないから」(めっちゃ低い声)
「はいぃぃぃぃわかりましたああああああああぁぁぁ」(生徒全員)
そこまで言わなくていいよ、ななのイメージ悪くなるから…
───フフフフ…待っててね
あれ?今なんか聞こえたような…?