第一話
いつもと同じ、学校の帰り道。
「・・・」
同じだからつまんない。なんか、無いかな〜。面白いこと。
捨て猫とか居ても、良いんだよ?それはいつもと違うから。それに、猫飼ってみたいしね。
むぎゅっ
あれ?今なんか踏んだ?まぁいいか。早く帰ってゲームしよ…
「そこの人間。僕を踏んでおいて無視するとはどういう事にゃ?」
「…は?そんなとこに人間居ないよ?あ、空耳か!」
「空耳じゃないじゃないにゃ!それに僕は人間じゃないにゃ!猫にゃん!」
「猫?猫は喋らないよ。ゲームじゃないんだから。どーせ陰に隠れて人間が話してんでしょ?」
はぁ…もう、こんな変なやつに絡まれるなんて着いてないな。つまんない訳じゃないけど、
面倒。面倒臭い。さっさと帰ろ。
「ちょ、ちょっと待つにゃ!貴方の名前は?」
「…華堂まろ」
「まろだにゃ?僕は…名無しだにゃ。名前付けて欲しいにゃん。」
「…やっぱり猫なの?捨て猫?」
「僕は、他の世界から来たにゃん。だから話せるにゃ。でも野良だから名前ないにゃ!」
「ふーん。名無しだから…なな」
「ありがとうにゃあ!これで契約完了にゃん」
「契約ってどうゆう事?意味わかんないんだけど」
どうしよう、やっぱ名前つけなきゃ良かった!
これ絶対名前付けたからだよね?
怖いんだけど。なんかその、この猫…いまはななだけど、なながいた世界に行って、
なんかの、事件解決して?とか、魔王倒して?とか言われないよね?
あー、どうしよ。帰ろうかなぁ。なんか言われる前に。
……あれ?足が動かない。手…も、動かない。
どうして動かないの?金縛り?話聞くまで帰れませんとか?
どうしよう、もう正直ななと話したくない。話した流れでなんか言われそう。
でも帰るには、話さないといけないよね。うーん…
さよなら〜!で、ダッシュで帰るか?
………………………もう話すしかないな。
ていうか、口動くのかな?喋れる?
「あーいーうー。あ、口は動かせる!えっと、なな?私帰っていい?」
「ダメにゃあ。(ニヤリ。)
僕と契約したからには、色々してもらわないと。フフフ…もうまろは魔女になったにゃあ。」
え。どういうこと。意味わからん。
「という事で、僕はまろの使い魔だから、一緒に帰るにゃん!」
「え、でもママが許してくれないよ?たぶん。」
「大丈夫にゃあ!まろにしか僕は見えないし、テレパシーで話せるから、
僕と話しても大丈夫にゃあ。」
あぁ、厄介なことになった。
最後まで読んでくれてありがとうございます!
ちなみに、「流れ星にお願いしたら、いつの間にか異世界に落とされた。」
という小説も書いているので、読んでいただけると嬉しいです。