表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
54/62

式の後に



そして当日


173cmあった彼女がドレス用のハイヒールを


履くと180cmは余裕であった。


そこで僕は生まれて初めて


浜村淳なみの上げ底の靴を履くはめになった。


式には親戚やいつもの常連さん数々の芸者さん


そして高校時代コウノキャンプの常連だった


友人たちが参加してくれた。


わずか21歳での結婚はみんな中では一番早かったもあり


盛大に盛り上がった。


父を初めて見る者も多くそして父もどこか


居場所を探してるような感じがした。


父はとても歌が上手でみんながプロに


なったら良いのにと言うぐらいだった。


父はスピーチの代わりに


息子と言う演歌を僕に向けて歌ってくれた。


「今日はー♪息子にー♪嫁がくーる」


と言うフレーズを歌った途端に


父の目から涙が溢れだし


僕はもらい泣きまではしなかったが、


この日までの21年間を思い出した。


父にとっても僕たちへの存在


というか関わりというか


不本意な気持ちもあっただろうし


そんな父が人前で涙を流して


僕にメッセージを贈ってくれたこと


素直に感謝して感動した。


両家の最後のスピーチは母が行った。


長年


芸者で舞台に立っていたからか


場馴れしていてとても堂々とした


かっこ良い凜とした姿が印象的だった。


母が何を言ってくれたかは正直緊張して


全く覚えていないのだか


尊敬と感動という感情だけは覚えている。


新婚旅行は定番のハワイに行った。


数日間を楽しく過ごし帰国すると


就職先だった新規オープン和食の会社が


オープン前に倒産していた、、


僕は思った。


(何?この人生?)


僕は所帯を持った瞬間に無職になった。


一番寒さの厳しい2月の朝だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お読みになって頂きありがとうございます 小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ