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埋まらないもの



2ヶ月ほどしていきなり


アクセサリー屋の店長に任命された。


とは言っても社長が滅多に来なくなるだけで


特に業務としてはほぼ変わることはなかった。


仕事はしんどいとも思わなかったが


楽しいとも思わなかった。


叔父は母に今度ばかりは


真剣に謝ったみたいだが


かといって何も変わらず


でも新聞配達と韓国語だけは続けているらしく


ごくたまに母がどういう意図かは


わかろうともしなかったが


叔父の近況を僕に報告してきた。


未だにやはり肉親だからか実の弟だからか


叔父を完全に切らない母には


もどかしさも感じていた。


ただ僕はいつも一貫して無関心を装った。


3ヶ月もすると何人かのお客さんに


デートに誘われたりもしたが


急に大切な好きな人を失った感覚のままで


誰とも付き合う気にはなれなかった。


仕事も生活もどこか情熱を失ったまま


満たされない気持ちで1日のルーティンを


繰返し続け


自分の中にやはりアクセサリー屋という仕事は


僕には向いてないのかな


母の後を継いで料理をしようかな


という気持ちが自然に芽生えてきた。


そんなときあるお客さんが入ってきた。


最初はハーフかなと思ったが


話してみると日本人だった。


僕はあまりの整い具合にモデルさんですか?


と質問した。


そのお客さんは恥ずかしそうに否定すると


結局何も買わずに帰ってしまった。


少し残念な気持ちだったがその人は結局


その1週間、毎日お店へとやって来た。


20歳の誕生日を過ぎた10月のことだった。

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