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目覚めと虚脱



どれぐらいの時間が経ったのだろうか、、、


扉を強く叩く音で僕は目が覚めた。


どうやら死ねなかったようだ。


テレビをつけると丸2日眠った夕方だと


漸く理解が出来た。


母は僕が出てこないのを心配して


何度も繰り返し呼んでいたみたいだった。


もし今


返事が無ければ鍵を壊して


無理矢理入ろうと思っていたらしい。


僕は母の心配をよそに


すぐにシャワーを浴びた。


すっかり長髪になった髪を


乾かしている最中に電話が鳴った。


母が取るとすぐに僕に受話器を渡してきた。


音楽学校でいちばん仲の良かった友人だった。


「河野、何しとった?もう試験も終わっとー


学校も来んと、、」


姫路弁の彼の声


僕は吐き捨てるように


「悪い悪い女と泊まってて忘れてたわ


学校もなんかおもんないから辞めるわ」


「お前マジで言うてんの?呆れるわ、、」


本気で怒ったような蔑んだ言葉が飛んできた。


「まーお前は学校頑張って」


僕はそう言うとガチャっと電話を切った。


すぐに出掛けようとする僕に


母が声を掛けてきた。


それは強くもそして弱くも聞こえた


「あんた今からどこ出掛けるんや?」


「分からん決めてない」


振り返らずに言い放つと玄関の扉を閉めた。


僕はその足で髪の毛を切りに行った。


音楽をしたくて成りきったつもりで


伸ばしてきた髪の毛をかなり短く刈り込んだ。


そして彼女と連絡をとり電車に乗って


三ノ宮まで向かった。


まだロンティーとGジャンだけでは


肌寒く感じた3月のことだった。

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