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未来の選択



平和な日々を過ごしていた高校3年生


ほとんどの友人が大学か就職かの


進路を迫られる中


僕にはどうしても行きたい学校があった。


それはその時まだ日本に出来たばかりの


ロックミュージシャンになる為の


専門学校だった。


友達の影響で聴き始めた洋楽に


すっかり魅せられていた僕は


とりあえず格好からと髪を伸ばし始めた。


今から思えば芸者として凜として舞台で踊り


時には三味線を弾き唄う


母への憧れもあったのかもしれない。


髪が肩まで伸びた頃


母から何気なく質問をされた


「あんた、卒業したらどないすんねや?


このまま店継ぐか?」


少しずつお客さんにも可愛がってもらい


料理にも興味を持ち始めていた僕に


少しの期待と


どこかしら申し訳なさを感じた


母からの言葉だった。


僕はしばしの沈黙のあと母に


「実は音楽学校行きたいねん」


と若干のためらいを感じながら打ち明けた。


母は多少驚いたようだったが、


「あんたの人生や、好きに選んだらいい


お金はお母ちゃんが用意したるから」


と力強い言葉をくれた。


こうして僕の進路は決まった。


未来も見えた。


そう思っていた。


そして入学試験の日


簡単な常識問題と歌の実技があった。


今ほど高音が出なかった僕が選んだ曲は



オジーオズボーンの


Mama I'm coming home という曲だった。


ほとんどの受験生たちがB'zやボウイなどの


邦楽だったので


もしかしたら浮いたかな?


落ちるかもと心配していたが


さすが元はアメリカの学校


入るのは簡単だった。


無事に合格し


特になんの感動もない卒業式を終えた。


1992年の春だった。

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