分かちあえる仲間
寝不足の毎日
学校でも休み時間に寝てしまう事が多くなり
ナツとの噂の名残がありどこか皆に
壁を作ったままの学校生活を
過ごしていた僕だったが漸く3年生になり
本当の友達と呼べる存在が出来た。
たまたま出席番号が近かった為
口を聞くようになった耕平とさかもだ。
二人は元々部活が一緒で仲が良く
最初僕が混ぜてもらった形だが
なんの楽しみもない学校生活を送っていた
僕にとっては本当に大切な時間になった。
相変わらず女子とは喋らないと決めた
生活だったが二人の前では素の自分を出せた。
仲良くなるにつれて当然のように
家で遊ぼうと言う事になり
僕は内心焦った。
何故なら再びアル中になった
叔父の存在があり2年の時出来た友達も
それが原因で僕の家には
寄り付かなくなってしまったからだ。
耕平が俺の家に来いよ!と笑顔で
言ってくれてほっとしたのを覚えている。
耕平のお母さんも快く出迎えてくれ
このままいつも耕平の家で集まれたらなーと
漠然と考えていた。
そしていよいよ僕の家で遊ぼうと言う
話になりすぐにその日はやってきた。
その頃の叔父は夜中以外は害は無く
居間にさえ入らなければ大丈夫だろうと思い
二人を家にハラハラしながら呼んだ。
久し振りの友達に母も喜んでくれたのか
手料理も作ってくれ楽しく1日を過ごせた。
1人になりほっとした時間を過ごし
そろそろ寝る前に風呂に入ろうと
階段を降りた時
なにか長い物を持った叔父が
ガラス戸から透けて見えた。
叔父は僕に気付くと居間の扉を勢い良く開け
凄みを効かせるようにこう言った。
「これでてめーをたたっ切ってやるからな!」
それは日本刀を模した模擬刀だった。
一瞬で背中に汗が流れるのがわかった。
叔父は怯んだ僕の表情に満足したのか
踵を返すとまた居間へと戻っていった。




