冒険者
コアは15歳になっていた。ここは花の都、多種多様の花が咲きこの世界の中で一番有名な都だ。
この世界について簡単に説明しよう。この世界には人間が統治する王国が3つ。線で繋ぐと三角になり北、東、西に一つずつある。後は開拓されてない土地、人間以外が住むエルフ国やドワーフ国などがある。コアの村は東西のちょうど間エルフ国の近くにあった。今はもうないのだが。
後、魔王国。これは大地を包むように縁取られている。どこに王国があり誰が統治しているかも分からない魔境。
そこでモンスターは生まれ人間の国まで降りてくる。
モンスターを退治するのが冒険者だ。冒険者は15歳からギルドを介して登録でき寿命が尽きるまで冒険を続けることも可能。
魔王国から生まれたモンスターは各地に存在しており人間を苦しめる。なので冒険者には家なき子供でもお金のために入ることもできモンスターの蔓延る現状を重く見た北の王は新人冒険者に武器と防具を与えた。
冒険者にモンスター退治をさせ王国は何をやっているのか?
王国の兵士にモンスターを倒せるものはいない。
王国は人と戦うための組織であり怪物を倒すために存在していない。三つの王国を統べた前王は一般人の戦闘スキルを禁止した。
三つの国を統べる戦いは果てしなく長く険しく残酷だった。
戦闘スキルというのは魔法も含まれており例えば火。これを使えば人を燃やし殺すことができる。
重力を使えば人を押し潰すことができる。こんな魔法戦争を人と人とがやるべきではない。あまりに非人道的であると。
前王は魔法戦争を終わらせるべく戦い統治し、一般人に戦闘スキルを禁止した後また国を三つに分けた。
モンスターを退治するべく冒険者ギルドを作り冒険者許可証を持っているものだけが戦闘スキルを聖堂から授かることができる。
神から与えられる神秘の力は善のために使うべきというものだ。
そのためコアは冒険者になり強くならなければならない。
5年経ちコアの髪は事件のせいか黒髪から白髪になっていた。