表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
GODLESS  作者: Noah
1/2

プロローグ~始まりの鐘~

さて、皆さんひさびさ(・´ω`・人)ですね。


今回はまったり残酷な暗いお話ですよ٩( 'ω' )و


私には親がいない。


育ててくれた人はいる。


その人から教えて貰ったことは一つだけ。



『狙って撃つ』



ただそれだけ。


最近よく夢を見る。


真っ暗な道をただまっすぐ歩く私。


私が歩いてきた道は真っ赤に染まっていく。

その道の横には、今まで私が殺した人達が、私をじっと見つめながら横たわっている。


ただそれだけの夢。


初めてのプレゼントは30口径の拳銃だった。

あの人は優しく丁寧に拳銃の使い方を教えてくれた。


今でも忘れない、初めて拳銃を撃ったとき、私の手が弾けてどこかに行ってしまったのではないかと感じた事を。

その横であの人は笑っていた。

初めて見る様な笑顔で私の頭を撫でてくれた事を。


だから私は誓った。


『この人の笑顔をもっと見たい』


そして7歳のクリスマスの日、私は人を殺した。


誰もいない教会の中、神の前で祈りを捧げる男に、無垢な少女のフリをして近づき、後ろから

後頭部に1発。


あっけないものだった。


命は何よりも重いだのぬかす奴らがいるが、私が握っている拳銃よりも軽いじゃないか。


そう考えたら心がふわっと軽くなる。


この男の人生は実に素晴らしい人生だったのかもしれない。暖かい家族にご飯、あー素晴らしきかな我が人生…………だがすでにお前はただの肉塊だ。


クソほどの価値もない。


だがそのクソほどのない価値が、私を……あの人を素晴らしき人生に導く金になるのだよ。


「主よ……私の罪をお許しください。もし神がいるのであれば、私は今ここで裁かれるはずでしょう……主よ! どうかお許しを! ご慈悲を!」


神は………いない。


「裁きがないという事は、主は私をお許しになったのですね! つまり主は私の罪を咎めないと! 主の名の元に私は人を殺してよいと! 」


神への最高の冒涜。

世界を知らないたかが7歳の子供に喧嘩を売られた神はどのような気分なのだろう、考えただけで笑いが止まらなくなりそうだ。


もし本当に神がいるのなら私を裁きにこい!


私は神でも殺してやる。


そしてお前たちが呑気に高い所から私たちを見下ろしていたように、私はお前の頭を踏みつけて上から見下ろしてやろう!


この意味のなさないただの肉塊のように!


『お前たちを殺せるのなら、私は悪魔とでさえ握手をしよう』






だが………私が祈ったその日に、世界の終焉(おわり)を迎える鐘が鳴った。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ