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悪の華になる筈だった彼女を綴る  作者: 如月瑠宮
ヒロインの部(完)
36/38

愛情に咲く華は美しいが~永眠

 これは夢なんだ。きっとそう。じゃなきゃ私がこんな目に遭う筈が無いじゃない。そうよ、これは夢夢夢夢ゆ・・・め・・・・・・あ、れ?私、死ん、だ、の・・・?目の前には青空が広がっている。視線をずらせば嬉しそうに歓声を上げる人、人、人。更に別の所を見れば首の無い誰かの身体。私の、身体・・・わた、し・・・の・・・手を伸ばそうとする。あぁ、私の手は・・・わ、た、し、死、ん、じゃ、っ、た・・・私はヒロインなのに。

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