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頂きの華は枯れてはならない~child
我らの子はこの国の子である。我らだけの子ではない。それ故に相応の物が必要であった。何に対しても。それは王である我がよく知っている事だ。しかし、子にまでその責務を与えてしまう苦しみを我は知らなかった。我の父が嘗て味わったであろう物を味わった。これが王の重責なのだと思う。そして、それを支えるのは王妃の役目。我にはそなたが居る。そして、この国を支える忠臣が居てくれる。周囲に恵まれた王だな。息子にも恵まれている。息子の周りは・・・少々荒れておったな。




