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悪の華になる筈だった彼女を綴る  作者: 如月瑠宮
王太子の部(完)
15/38

真実の美、醜悪の華~抱き締める

 令嬢の企みに私は後れを取りました。王太子としての私にとって失態です。本当に情けなく思っています。その所為で彼女を苦しめてしまいました。民を不安にしてしまいました。友人に心配されました。あぁ・・・貴方も心配して下さったと聞きました。申し訳ありません。しかし、心配して貰えるのも嬉しいものですね。令嬢の企みは失敗しましたが、私の汚点として語られる事でしょう。彼女はそんな私の汚点も愛してると抱き締めてくれました。勿論、抱き締め返しましたよ。貴方の愛する人には想いを伝えろという教育の通りに。

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