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紅い瞳と竜  作者: みのり
第一章
8/28

◇紅い瞳と深紅の瞳

最初だけロイ視点です。

分かりにくくてすみません。


『』内は、周りには聞こえないルシファーの内での会話です。


ルシファーが身じろぎをした。 急に倒れたときはビビったが、問題は無さそうでホッとした。

俺の言葉で傷ついてはいないだろうか?


「ルシファー!! おい!」


俺の声が広間に響く。 それと一緒にざわざわと広がっていく音。

ルシファーが起き上がった。


「・・・へぇ、ここが王宮の広間ね。見た目若干違うが、無駄に金を使ってるのは変ってないな。 あんたが王さん?初代とあんまり似てないのな。」


 ? それは、どういう意味だ・・・?


「お前、ルシファーなのか?」


俺は思わずそう声を漏らした。


いつもは俺の前でもほとんど取らないのに、こんな所でルシファーがフードを取った。

長い前髪の間から瞳の色がいつもの紅から もっと、深く暗い深紅に変った気がした。



_______________________


「な・・・ッ!? 紅瞳!? なぜ、このような者が竜に選ばれたのだ!?」


誰かが叫んだ。 ロイは、ルシファーが紅瞳だということを報告していなかった。

だが、ロイは紅瞳がバレたことよりも別のことを考えていた。


(ルシファーとは、違う口調。これは、ルシファーなのか?)


ロイは、妙な違和感を感じていた。。


「・・・ルシファーだ。 何を言ってるんだ、ぇーと、ロイ?」」


『それは、俺の真似か? やめろ。まったく似ていない。ロイの名前くらい覚えておけ! ・・・というより、早く返せ。』


ルシファーのなかでの会話。 当然、他の人には聞こえない。


「まぁ、待てって。真似はやめてやるから。」


『俺と話すときは声に出すな!俺が独り言を言っているように聞こえるだろう』


内のルシファーは、声を張り上げた。 だが、・・・のルシファーは十分聞こえるだろうソレを無視する。

表のルシファーの姿をした男は、ロイに向かって言葉を発した。


「なぁなぁ、この卵の親はどこだ?どっかにいるだろ。」


いることを知っているかのように話す。


「親? なぜ、俺に? 父上に聞けばいいだろう 」


一応、心配はするが頭の中は「?」がいっぱいだ。


「お前が一番知っているだろう? えーと・・・、ロイ=ナ=アルフィーナ?」


「 !! なぜ、その名を・・・!? まさか、最初から知って・・・?」


ルシファーはにやり、と口を歪ませた。 その顔は、俺の知っているルシファーじゃなかった。

まるで、別の人間が乗り移ったみたいではないか。


(なぜ、ルシファーが俺の本名を知っているんだ? それに俺と竜の関りなんて知らないはずなのに・・・。)


これは、何かおかしい。ロイは、少し考えて頭の中である決断を下した。

とりあえず、今の問題はルシファーを竜使いにすることが先決だ。


「・・・親竜に会いたいのなら竜使いにならなきゃムリだな。」


「そうきたか・・・。 ま、いいか。卵を貸せ。」


籠のようなものに入れられた卵を受け取るルシファー。 ソレを見つめるロイ。 広間のざわめきは、まだ消えない。

カツカツ、と歩き、ロイの腰にあった細い剣を抜いた。


「 !! 」


「ちょっと、貸せ。」


ルシファーは、その剣で己の腕を深く切った。 ボタボタと垂れていく血は、卵に向かって落ちていった。

ルシファーが口を開いた。


「我、ルシファー=ユーリの血において竜の契約を契る。」


それは、竜使いのなる為の契約の言葉。


卵から光が発せられ、あたり一面が暖かいクリーム色の光に包まれる。

人々の目が閉じられた。


ルシファーも少し遅れて瞳を閉じた。


『今日はここまででいいよ。竜使いのこと勝手にしてすまない。』


『・・・どういう状況か理解ができないのだが。まぁ、これもお前に必要なこと(・・・・・)なんだろ?』


『まぁ、な。じゃ、また後でな。』


あたりが元の色に戻るころには、ルシファーはルシファーになっていた。


目の前には、ひび割れた卵があった。




だいぶ、間が空いちゃいました・・・。

やっと、竜がでてきそうです。


誤字・脱字やおかしな点があったらいってください!

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