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紅い瞳と竜  作者: みのり
第二章
28/28

◇本当の試練 Ⅱ


それは、『鳥らしきもの』ではなく、『鳥』だった。

ただ、鳥と違うのは、喋る、ということだろうか。


「探しましたぞ、お二方!某はもう歳だというのに、1代目様も2代目様もみんな某をこき使いなさる・・・。某は、いつまでがんばればいいことやら・・・。この間だって、5代目様が・・・」


日常のグチが絶えないこの鳥は、丸い黒い瞳に曲がったくちばし、歳のせいなのか乾いてパサパサだが真っ白い羽、話しながらくるくると細かく動く首を持ち合わせていた。

これはまさしく・・・


「あぁ、お前の苦労は分かったから・・・。それよりも我らの竜使い(ドラゴンマスター)が見つかった。」


「この方だよ。名は、ルシファー=ユーリ。これから、試練に向かう。もう、準備は大丈夫だよね。」


「おぉ!!このお方が竜使い様であらせられるのですな!!某は、ホトホトと申しまする。もっと、話をしたいのですが、今は時間が圧していまするので申し訳ありませぬ。スイ様、準備は大丈夫でございまする。さぁさ、参りましょうぞ!」



「・・・梟?」



「よろしく」とか「どこに行く」とか言うことはいっぱいあるのだが、まず口から出てきたのはそんな言葉だった。


「おぉ、某はまさしく梟でございまする。竜様方に仕えて72年目でございまする。」


「・・・へぇ・・・。・・・よろしく。」


「ホトホト!ルシファーも!そんなことはいいから早く行かないと! 時間に間に合わないと、それだけで失格なんだから!」


「おぉ、そうでございました。では、某の背にお乗りくださいませ!」


背に乗る?大きいといっても1Mほどだぞ? そんな背に男が3人も?

さすがにそれはムリじゃ・・・。

と思っていたら。


ホトホトという梟は、急に羽を自分の体を包むように動かした。

全身を包んだ瞬間、眩い光が辺りを包む。


その一瞬の光がおさまると、そこに居たのは先ほどの何倍も大きいホトホトの姿があった。


「さぁさ、乗ってくださいませ!今回は、急ぎますので落ちませぬように!」


「神殿まで、急いでくれ。ルシファー、どうした?はやく載ってくれ。」


「・・・、あぁ、すまない。・・・・・・・ここは、何でもありな世界なんだな・・・。」


「ん?何か言った?」


「・・・いや。」


まだまだ、こんなのがいっぱいなのか、と思うルシファーだった。




___________________________________



5分もかからないうちに、「神殿」というところが見えてきた。

そこは、なぜか見たことがある建物だった。


「・・・城?」


「ん?あぁ、ここは王宮の城とつくりが一緒になっているんだ。まぁ、全部が城とは反対に造られているが。だから、別名『鏡の王城』というんだ。」


「へぇ、そうなのか。」


何か見覚えがあると思ったら、王宮か。確かに王宮とは反対だ。右にあるものが左に、左のものが右にある。色も反転している。


その城を越えて、神殿のような場所に降り立った。これは、あちらには無かったものだ。ホトホトの背から降りる。 ホトホトは、「ご武運を。」とだけ言って飛び立っていった。

降りて向かった先は、神殿の入り口だろう石の開き戸の前だった。その扉には、竜らしき絵が彫られている。


「ルシファー、ここからは俺等は頼らないで。」


「僕らは、ルシファーの味方だけど、これは試練だから。」


「「竜を信じて、僕(俺)らを疑って。僕(俺)らを信じて、竜を疑って。それは、ルシファー次第だから。」」


「「あなたの信じるほうへうごいて。」」


急に雰囲気が変わる二匹に戸惑ってると、2匹が微笑んで手を引いてくれた。


「「あなたをしんじている(よ)」」



また緊迫した空気が漂い、おれにも緊張を誘う。





『さぁ、みんな待っている』


『ルシファー、あなたを迎えるために』


『あなたのための特別なショーを準備して』



『さぁ、trial(試練)の始まりだ』



ゆっくりと石の扉が開く。奥はまっすぐに続く暗い道。

まるで、闇の中に誘うように。



お待たせいたしました☆

お久しぶりでございます><

3ヶ月ぶりぐらいでしょうか・・・(汗  スイマセン・・・TT


私、受験生なもので入試が迫っているのですッッ(泣

でも、勉強の合間に少しずつ更新していくつもりではあります!

ゆっくりではありますが、私の駄文にお付き合いいただければ嬉しいです♪


久しぶりすぎて、文がおかしいかもしれません(苦笑

また、誤字脱字や感想をいただければうれしいです^^

でゎ、また次話で☆ミ 長くてスイマセン(泣笑

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