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紅い瞳と竜  作者: みのり
第二章
20/28

◇昔々の物語

ペラペラ、と本を捲って「そーいえば、最初の方って言ってたな」と逆方向にペラペラパラパラと捲っていく。静かな部屋には本の捲る音が静かに響いている。しかし、ルシファーのなかではレイの声がうるさいほどに響いている。


『なぁー、オレが教えてやろうか?そんな分厚い本見なくたって、この生きる歴史が教えてやろう!』


「・・・。お前、何年生きているんだ?」


まるで、国の始まり当時からるような口ぶりに疑問を感じ、問いかける。


『ん?言ってなかったっけ?オレはこの国ができる前から・・・・・あ、このページじゃないか?』


「あ?」


そこを見るとそのページは、絵本のような構成で書かれている。もう少し前に戻ると表紙までついている。子供向け用のを載せているのだろう。絵もさっき見たリアルで綺麗だが迫力のある絵ではなく、可愛らしい女の子でも好みそうな絵だ。中身の挿絵も似たような絵だ。


・・・これを読むのか? 大の大人が?ていうか、何故絵本・・・。



誰かに見られたら変な趣味だと間違われそうだ。

数秒じっと見つめ、表紙の次のページを捲った。



______________________________



むかーしむかし、まだこの国も名さえなく、そんなに発展してもなく貧しくもほのぼのと暮らしていたころ。

ある一匹の名もない魔物が住み着いてしまいました。その魔物は、大きな牙に四本の足、背中の翼、そして何より真っ赤な体に真っ赤な目。  人々からとても恐れられていました。

魔物は、やりたい放題でした。畑を荒らし、商品を盗み、人を傷つけました。

人は、困りました。自分達には、魔物は倒せないのです。


だんだん、そこに住んでいた人々から元気も無くなり、他国からも商人や客も来なくなってしまい生活も貧しくなっていきました。


あるとき、また魔物が人を傷つけようとしたときです。

遠くから生き物の鳴き声が聞こえました。 竜です。


竜は、魔物と3日3晩戦ってとうとう勝ちました。そして、言ったのです。


『弱き人間よ。お前らが生きたければ我らの子を育てるがよい。育った竜がまもり、その子がまた守り、この国を発展させるだろう』



それから、この国は竜の国とも呼ばれ、今があるのです。


_________________________________________




子供用の絵本。

だからこそ、こんなに表現は軟らかいが本当はどうなのだろう。


これが、俺が忌まれる原因。  いい迷惑じゃないか。


すこし、怒りが湧き上がっていたとき内側から声が。



『・・・これ、本当じゃないぜ?』


「は?」


『確かに魔物には襲われてはいたが、俺じゃない。』


「”俺じゃない”・・・? お前は・・・、何者だ?」


『くくく・・・。今更かよ? オレは、オレだ。

 まぁ、昔は名もない紅い神って呼ばれてたがな。 国が始まるより前から在る存在。目を閉じろ。』


そういわれて、素直に目を閉じる。

そこに映るは、黒ではなく、暗闇の中に佇む獣。 赤、否、紅に染められた気高き獣。


『オレは、神。 この国の守り神ともいう存在。


 ま、今は休業中だがな。』



俺の中のオレは、とんでもないことを言い出した。


はい。おひさしぶりです。

なんやかんやでおそくなりました・・・。

いまは、夏休みなのでもうちょっとがんばりたいと思います。


あと、たくさんの方が読んでくださってとてもうれしいです!!

ありがとうございます!!

これからも、よろしくお願いいたします。。。

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