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紅い瞳と竜  作者: みのり
第一章
2/28

◇紅い瞳の男 Ⅰ

市場に黒い影。

フードを深くかぶった男。 その隣には、金髪の派手めな男。

金髪の男が口を開いた。

 

「なぁ、今日は何を買いに来たんだ?」


「・・・麦。と野菜と調味料。 あと服。」


フードをかぶった男は、簡潔に答えた。

金髪の男は、ハァと小さくため息をついた。


「あいかわらずだなぁ・・・。 せっかく久しぶりに会って、外に出たのに。」


「別に久しぶりじゃない。 1週間会ってないだけだし、外には出たいと思って出たわけじゃない。」


またまた、簡潔に。

この男の名は、ルシファー=ユーリ。

その隣の男が、ロイ=アンバー。 友人といってもこの男の素性も知らない浅い仲。


「寂しい、とか感じないのかよ?せっかく唯一の友人が遊びに来てやったのにさ。」


「べつに。とっとといくぞ。」


二人は、市場へ向かっていった。



 _______________





「これとこれとこれをたのむ。」


 

ルシファーは、店で野菜を買っていた。 ちなみに、ロイは広場に待たせてある。 うるさいからな。


 

「はい、毎度。」


 

ペコリ、と頭を下げ広場に向かう。

道には、人であふれかえっている。 ぶつからないように避けながら歩いていく。

フワァ、と人々の間に風が吹く。


(少し風が強いが、いい天気だな・・・。 本当に久しぶりに外へ出た。 2週間ぶりか?)


 

そう、ルシファーはほとんど外へは出ない。 どうしてか? それは・・・



広場の方が騒がしい。 もしかして・・・、という悪い考えが頭をよぎる。

広場へ着いた。 やはり、なにかあったようだ。 否、現在進行形で、だ。


ソレを見たとき、ハァとため息がでた。


だから、嫌だったのだ。 この男と外へ出るのは。 また、見られる(・・・・)可能性が増えたじゃないか。  おれは、イライラしながら


「ロイっっ!!!!」


でかい声で騒ぎの原因となっている男の名を呼んだ。



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