◆紅い瞳の不都合 Ⅱ
少し、読みにくいかも。。
王の間の番をしている兵士に一言言う。扉を開けて貰うためだ。
ロイは、先にいるらしい。
「ルシファー様のお入りです!」
兵士は、そう言って扉を開けた。
中には、ロイと王様と数人の文官・武官がいた。おそらく重臣達だろう、と推測する。
カツカツ、と大股で歩み寄り、跪く。
「遅れて申し訳ありません。」
敬語は苦手だが、王に対してなので仕方が無い。
「よい。頭を上げてくれ。今は、そんなに畏まらなくてもよい。ここにいるのは、重臣らだけだからの。」
「はい。」
頭を上げる。
「さて、さっそく本題だが・・・、アルナド。」
「はっ。 私は、宰相のアルナドと申します。・・・ロイ王子から事情はお聞きに?」
アルナドという男は、年は60前後と思われ、灰色の髪にあごにひげを生やしていた。
宰相というからには、とても王に信頼されているのだろう、と思った。
「はい。私が、竜使いだと民に知れたと。」
「えぇ、そのことで1ヵ月後に改めて紹介することになりました。 しかし、失礼ながら・・・、その瞳は民に畏怖を抱かせます。『紅』は災厄だと皆、信じきっております。その考えを直させるのはとても難しいことです。数年、いや数十年かかるかもしれません。」
そこで、いったん話を切った。1,2拍おいて、また口を開く。
「しかし、もう竜使いの契約をしてしまった以上、竜使いは代えられませぬ。もう、ありのままの事実を見せることしか方法はございませんぬ。1ヵ月後、民の前に出てもらうことでよろしいですね?」
俺に尋ねてきてはいるが、選択肢などほかに無い。俺は、こくり、とうなずいた。
「では、これから礼儀・作法やこの国の歴史などを学んでいただきます。」
「・・は?」
今、何かおかしなことを聞いた気がする。空耳か?
「あれ? 知らないっけ。竜使いの紹介では、他国の王族とかが来たりすんだよ。だから、今すぐに行うんじゃなくて1ヶ月も先なんだ。」
ロイが説明してくれるが、俺にとっては大迷惑だ。
いままで、バレないようにひっそり暮らしてきたのにいきなり、王族やら何やらにどんどん知られていくんだな・・・。 しかも、一番やりたくない礼儀・作法。
眉にしわを寄せて嫌そうな顔をしていると、後ろから声をかけられた。
「ルシファー様、これから礼儀作法と他国の言葉を指導させていただきます、アスリルです。」
その声の主は、俺よりすこし年上ほどのきれいな女性だった。
ウエーブのかかったなめらかな金髪に透き通った水色の瞳。
「彼女は、侍女頭です。あと、歴史などの勉学のほうは文官のドルナードに指導させていただきます。
今は、城にいませんので後日紹介させていただきます。」
アルナドが紹介してくれるが、どうでもいい。
とりあえず、これをやらなくてすむ方法はないのか。
「ルシファー、逃げるなよ・・・?」
ロイはなんでもお見通しなのか、俺が分かりやすいのか、その言葉にピクリと肩を震わしてしまった。
「おいおい、図星か? まぁ、やらなくなることなんて絶対無いがな。あきらめろ。」
デジャヴか。
もう、あきらめるしかなさそうだ。
「・・・、よろしくおねがいいたします。」
はぁ、これからが憂鬱でしかたがない。
だんだん、ルシファーの性格が変わってきている気がするのはきのせいでしょうか?
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